死んだ親父から教わったものはほとんどないが、二つ三つ格言みたいなものはある。その一つに「無駄、無理、斑(むら)を無くせ」というものがあった。つまり、父は自分の人生からその“格言”を私に残したかったのだろう。この言葉は他でも聞いたことがあるが、ほとんど興味が持てなかった。なぜなら、私の人生はムダ・ムリ・ムラの連続だったと思うからだ。したがって、私は父の教えに背いたことになるが . . . 本文を読む
<以下の文を復刻します。>
誰でも悪夢を見るが、私の場合は子供のころ、トラのような“怪獣”の牙に胸をえぐり取られる夢が最も怖かったのを覚えている。しかし、そんなものは稀で、よく見た悪夢は、演劇の発表会が間近に迫ってきたというのに、セリフをほとんど覚えていないというものだ。これは中学、高校と演劇部に入っていたからで、そういう時は夢の中で「なんとかなるさ。あと2日ある」などと . . . 本文を読む
母校である静岡市・横内小学校の運動会の模様をYouTubeで発見した。古い校舎がなつかしい! 昭和34年(1959年)とあるから、私より5年以上後輩の生徒たちか・・・校庭にあふれんばかりである。“団塊”の世代だろう(笑)。昔は運動会が学校の一大行事だった。投稿した人に感謝する。
https://www.youtube.com/watch?v=qbClJB1Wlg4 . . . 本文を読む
今年、最も印象に残った人物はというと、私の場合は作家の瀬戸内寂聴さんだった。瀬戸内さんは6月18日、新安保法案に反対する強い決意を国会前で表明された。93歳という高齢にもかかわらず、必死に訴えたその演説は多くの人に感銘を与えたと思う。ほかにも印象深い人は何人もいたが、私は瀬戸内寂聴さんのことが特に忘れられない。もう一度、その演説を聞いて今年を終わらせたい。
https://www.youtube . . . 本文を読む
<以下の文を復刻します。>
半世紀前、ある若い女優にファンレターを書こうと思ったが、いざとなると畏れ多くて怖気づき、書けなかったことがある。ところが最近、50年たってようやく書ける気がしてきた。時間はたっぷりあるし、ヒマでしょうがないのだ(笑)。そこで便箋をどうするか、筆記用具は何にするか、匿名がいいかなど些末なことを考えていたが、ファンレターを書く上での基本的な“姿勢” . . . 本文を読む
いつも暑中見舞いをくれる甥の一家に、たまにはご機嫌伺いしようと電話をかけた。何年ぶりだろう・・・ すっかり失礼していたので、朝から電話をしなければとモヤモヤしていた。すると、甥の奥さんが出てきたので、まずは「皆さん、お元気ですか?」と挨拶する。やがて甥に替わってもらうと、懐かしくなって次から次に話をした。そのうちに当然 年齢の話などが出たが、こちらが「もうすぐ72歳になるよ」と言ったら、甥が「今日 . . . 本文を読む