Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2021 春の糸魚川ぶらり紀行④【雨に煙る大糸線を行く】

2021年05月22日 21時15分01秒 | 鉄道旅

2021年5月5日

 

 

 

 

 

新潟県糸魚川で迎える朝。午前6時30分起床。

早朝の糸魚川駅前。まだ雨は降っていない。これならなんとか釣りできるかも。

早め出発しようとさっそく朝食タイム。

 

 

 

 

 

コロナ対策で、朝食は食堂で取り分けて部屋に持ち込んで食べる、実質部屋食スタイルに変更されている。

個人的には常にこの方がありがたい。やっぱり部屋食は優雅にくつろいで食べれる。

 

と、朝食中に窓に水滴!早くも降り出してしまった。あ〜あ、一気にテンションダウン。

ズブ濡れは勘弁。今日は釣りやめ(あっさり)。

朝食後は即二度寝。これがまたたまらない( ´∀`)

 

 

 

 

 

9時50分、ホテルジオパークをチェックアウト。

岬寿司さんはじめ、今回も快適な宿泊だった。朝食が常時部屋食になってくれたら言うことなし。

 

 

 

 

 

釣りを取りやめ、今日はもう温泉入って帰るのみ。

予定よりだいぶ時間が早いけど、まずはレンタカーを返却しに行く。

 

 

 

 

 

ニコニコレンタカー糸魚川横町店でマーチを返却。

ニコニコレンタカーはガソリンスタンド併設なので、途中で満タン給油しなくても返却時に給油できて便利。

 

 

 

 

 

糸魚川駅に行き、10時31分発の大糸線 南小谷行きに乗車。とは言っても一区間だけ。

この便も以前は2両だったけど1両に変更されている。その1両に余裕で収まってしまう乗客数ではあるけど。

 

 

 

 

 

定刻に糸魚川を発車。

えちごトキめき鉄道と分かれて内陸へ。

 

 

 

 

 

隣駅の姫川で途中下車。

この駅で降りて向かうのはもちろんあそこ。

 

 

 

 

 

それは、フォッサマグナ糸魚川温泉ひすいの湯。

やはり糸魚川来たらここに寄らずに帰れない。今日も正露丸のような匂いの露天風呂1時間20分コースで満喫させて頂く。

毎度ながら、本当に素晴らしい湯。

 

 

 

 

 

風呂上がりは生ビール+かき揚げそば。

レンタカー返却してあとは列車なので気兼ねなく飲める。

くう〜、風呂上がりの一杯は格別(*´ω`*)

 

 

 

 

 

温泉を出て帰路へ。姫川13時28分発の南小谷行きに乗車し、「あずさ」に乗り継いで帰る。

ボックスシートは埋まりロングシートが空いている状況、迷うことなく後方展望立席(?)へ。

 

 

 

 

 

行きと同様、後方展望を堪能させて頂く。

行きとは逆方向の景色が広がり新鮮。頸城大野駅のバックミラーにはキハ120が映る。

 

 

 

 

 

大糸線非電化区間唯一の列車交換駅である根知は、新緑と花の色彩がきれい。

 

 

 

 

 

やがて姫川沿いの区間に入り洞門に突入。

 

 

 

 

 

徐々に山深い峡谷へ。

 

 

 

 

 

トンネルの上に道路。なかなかいい撮り鉄スポットかも。

 

 

 

 

 

釣り人目線で見ると、この辺り姫川に対して大糸線でしかアクセスできない場所が多い。手つかずのポイントが残されてそうでそそられる。

 

 

 

 

 

イベント列車を運行して、こういう場所で降ろさせてもらい鉄道ならではのポイントで釣りをして、また数時間後に拾ってもらって南小谷か糸魚川へ。

名付けて「フィッシングトレイン」。

そんな列車が運行されれば大糸線利用者大幅UPになると思われる。

おっと、いつも気付くと得意の妄想(+_+)

 

 

 

 

 

姫川峡谷に形成される断崖絶壁の下を列車は進む。フォッサマグナらしい景観。

 

 

 

 

 

平岩を過ぎると緑の屋根が目印、ホテル國富翠泉閣の姿。

日帰り入浴可能なこちらの温泉もなかなかの泉質。しかし午後の部が15時〜となっていて、大糸線直通「あずさ」と絡めるとなかなか利用しにくいのが難点。

 

 

 

 

 

何度も姫川と交差しながら列車は進む。

「曲」の標識とは?気になる。

 

 

 

 

 

南小谷に近付くと景色が開けてきて、すごく短いトンネルを通過。

日本一短いトンネルと言えば群馬県の吾妻線に存在していた樽沢トンネルが有名だけど、あの民主党政権下で度々話題になった八ッ場ダム建設により新ルートに変更され、それに伴い樽沢トンネルはお役御免。

新日本一短いトンネルの座は、広島県の呉線にある川尻トンネルへと移る。その長さ8.7m。

 

 

 

 

 

やがてE353系が視界に入るともう南小谷。

 

 

 

 

 

14時24分、終点南小谷到着。展望席もどきの旅終了。

向かいにはいつものように「リゾートビューふるさと」が停車中。

 

 

 

 

 

ここからは跨線橋を渡り「あずさ46号」に乗り換え。

 

 

 

 

 

姫川沿いに位置する南小谷駅。ホームからは姫川が一望。

 

 

 

 

 

乗り換え時間が30分以上あるので、ホームからの専用スロープでもあれば川に降りて釣りできる。

名付けて「駅からフィッシング」。列車待ちのひと時に。30分500円。

昨日日本海で丸ボウズ食らったせいか、妄想がひどいな…。

 

 

 

 

 

乗車準備が整い10号車に乗車。

 

 

 

 

 

すぐに缶チューハイタイム。やっぱり列車旅はビールやチューハイ飲みながらの呑み鉄が醍醐味。クルマだとこうはいかない。

 

 

 

 

 

定刻15時1分、南小谷を発車。新緑と雨に煙る清流 姫川。

 

 

 

 

 

とてつもない大岩が鎮座する姫川。暴れ川であることの証。

近年凶暴化が激しい日本の梅雨。果たして姫川は今年の梅雨を無傷で乗り切れるだろうか?

また土石流などが発生して南小谷−糸魚川間が被害を受けるようなことがあれば、今度こそ復旧断念→廃止が現実味を帯びてしまう。

 

 

 

 

 

15時15分、白馬。

ゴールデンウィーク最終日の今日、緊急事態宣言での自粛要請に反旗を翻したと覚しき(?)方々が乗車。

 

 

 

 

 

雨ということで北アルプスの眺めはイマイチ。

晴れてれば新緑とまだまだ真っ白な白馬連峰の対比がきれいな季節だけど。

 

 

 

 

 

雨の白馬を列車は進む。

長野で冬期オリンピックが開催されてから23年。白馬でのスキージャンプ団体金メダルの記憶は今も鮮烈。

今年またオリンピックが開催されようとしてるけど、この状況でもし日本選手が金メダルを獲ったとして、あのスキージャンプのような喜びや感動が湧くかどうか?

色々ネジ曲がったまま進んでいく情勢に、残念ながらオリンピックに嫌悪感を抱く人が急増し、自分もその一人。

待望だったはずのオリンピックを悪の元凶にしてしまったのは、やるべきこともやらず国民ほったらかしで「安心安全な」とか「コロナに打ち勝った証」などと念仏のように唱えてる人とその取り巻きによる、まさに人災。

 

 

 

 

 

やがて車窓に木崎湖。

来週はここに来る。狙うのは木崎湖の神秘、キザキマス。銀ピカに輝く妖精を見たい。

しかし日本海丸ボウズのあとなので自信崩壊(ーー;)

 

 

 

 

 

15時42分、信濃大町到着。ここでもそこそこの乗車あり。

ゴールデンウィーク最終日ということで最近の中では乗客が多いけど、コロナ前に比べたらやはり全然。

 

 

 

 

 

高瀬川を渡る。晴れてれば絶景スポットながら、やはり雨の今日は残念な感じ。

 

 

 

 

 

田植えシーズンを迎えた安曇野を進む列車。

やがて車内放送。松本で前3両連結の案内。

今日はこのあと松本で所用がある為、今旅は松本まで。もう終わりか。本当に休日はあっという間に過ぎ去る。

 

 

 

 

 

連結の為ゆっくり動いては止まりを繰り返し、車内に軽い衝撃が伝わると連結完了。

そして「まつもと〜まつもと〜」のおなじみ到着放送。

 

 

 

 

 

16時24分、松本到着。ここで下車。

松本からは大勢乗車。それでも乗車率は40%くらいか。コロナ前だとここで80%くらいになるのが定番だったけど。

 

 

 

 

 

向かいには臨時の「あずさ82号」。

E353系とE257系の組み合わせ見るのも久々。E257系は多くが「踊り子」に転属したけど波動用にまだ残っているようで、しばらくは中央線で姿を見ることができそう。

 

 

 

 

 

16時30分、「あずさ46号」新宿へ向けて発車。

これで何も釣れなかった糸魚川遠征終了。

来週は木崎湖。しかし釣る自信ゼロ(*_*)

 

 

 

 

 

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2021 春の糸魚川ぶらり紀行②【大糸線 展望席(?)の旅】

2021年05月11日 22時12分11秒 | 鉄道旅

2021年5月4日〈2〉

 

 

 

 

 

「あずさ5号」で南小谷に到着。

ここからはJR西日本のキハ120で糸魚川に向かう。

 

 

 

 

 

ここでキハ120の異変に気付く。

「あずさ」接続のこの便は今まで2両付いていたのに、1両になってる!しかも一応はゴールデンウィークだというのに。

 

コロナ禍で収益が大幅悪化しているという鉄道会社。JR西日本も例外ではないようで、今年2月に地方ローカル線の廃止について言及。

日によっては乗客が多かろうが、もう2両なんか付けてられない!という大糸線に対しての意思表示か。

 

コロナが収束し鉄道に乗客が戻ってくれば風向きが変わると思いたいけど、今の施策の迷走っぷりではあと数年このままでは?

コロナによって大糸線は存廃の岐路に…。

 

 

 

 

 

定刻12時8分、1両の単行で南小谷を発車。

景色はきれいながら、1両では当然着席できるはずもなく車両後方で立ち。

 

 

 

 

 

ふと車両最後方が空いてるのに気付きそちらに移動。

おっ、後方展望席じゃん(゚∀゚)

 

 

 

 

 

かつての「トワイライトエクスプレス」展望スイートや小田急ロマンスカーよろしく、後方展望を満喫する。

座ってるよりこっちの方がいいかも(^.^)

 

 

 

 

 

南小谷の隣駅、中土に到着。非日常を感じさせてくれるこの秘境感。

ローカル線・ローカル駅存続には世知辛い世の中だけど、こういう自然に囲まれたホッと一息つける駅が少しはあってもいいのでは?

 

 

 

 

 

姫川に沿うこの区間はトンネル・洞門・橋梁の連続。改めてすごい所走ってるなと思う。

 

 

 

 

 

北小谷に到着。ここまで長野県。

ここから長大な真那板山トンネルで新潟県との県境を越える。

 

 

 

 

 

よくぞここに鉄道を通してくれたと思わずにはいられない景色。

先人達に敬意を払うと同時に、鉄道遺産と言ってもいいこの路線をなんとか無くさないでほしいと強く思う。

 

 

 

 

 

県境の真那板山トンネルを抜けると、山の中腹に白馬大仏がお目見え。

山が新緑に染まるこの季節はひときわ目立つ。

 

 

 

 

 

約50年前、白馬観光ホテルの社長により建立されたという白馬大仏。残念ながら、現在そのホテルは営業してないようだけど。

 

 

 

 

 

姫川と大糸線を見守るように鎮座してらっしゃる。

大糸線存続をなんとか後押しして下さいm(_ _)m

何のいわれも無いでしょうけど。

 

 

 

 

 

白馬大仏が見下ろす平岩に到着。

既に新潟県。姫川温泉へはこちらの駅から。

 

 

 

 

 

次の小滝までの区間が大糸線非電化区間のハイライト。

簡素な橋梁で急流の姫川を渡る場面が多く、高所恐怖症の自分は結構ビビる。

 

 

 

 

 

そして姫川沿いの区間では25km/h制限がかかり、トコトコゆっくり進行。

度重なる水害で地盤が緩いのか。THEローカル線という感じがたまらない。

 

 

 

 

 

トンネルを抜けるとすぐ橋梁。

 

 

 

 

 

そして洞門。

 

 

 

 

 

洞門を抜けては橋梁を繰り返し、暴れん坊の姫川と寄り添うように走る。

 

 

 

 

 

そしてトラス式鉄橋。下丸見え。こわ〜(゚A゚;)

 

 

 

 

 

フォッサマグナの絶景とスリル(?)を堪能して小滝に到着。

 

 

 

 

 

小滝を出ると姫川の流れがいくらか緩やかになり、線路の相貌も山間部から平野部へと移り変わっていく。

 

 

 

 

 

根知に到着。大糸線非電化区間で列車交換ができる唯一の駅。

 

 

 

 

 

ラッセル車が留置されていて、豪雪地帯の路線であることを物語る。

今は緑の山とピンクの花のコントラストがきれい。

 

 

 

 

 

山間部を抜け平野となったところで頸城大野。

 

 

 

 

 

頸城大野を出ると、雪が残るバックの山々と新緑が眩しい平野が一体となる景色。

晴れた冬の日に撮り鉄したくなるロケーション。

 

 

 

 

 

姫川。糸魚川温泉ひすいの湯の下車駅。

民家が増えて糸魚川の中心地に入ってきた感はあるけど、バックに聳える山々は迫力満点。

 

 

 

 

 

北陸新幹線の高架をくぐり、旧北陸本線のえちごトキめき鉄道と合流すると間もなく糸魚川。

 

 

 

 

 

13時6分、南小谷から58分で終点糸魚川到着。大糸線非電化区間の後方展望を堪能。

 

これだけの絶景路線に加えて、山・川・温泉・雪・ひすい、それに大仏と観光資源は十分あり、それを掘り起こせば大糸線自体も貴重な観光資源になり得ると思えるけど、JR西日本にもうそんな気は無さそう。

とにかくコロナ禍を早く脱して、100%とはいかないまでも元の世の中に戻ることが先決。

今の政治の迷走っぷりではあと何年かかるかわからないけど(*_*)

 

 

 

この後はレンタカーを借りて日本海へ。

シーバスだなんて贅沢言わないので、何でもいいから初の日本海フィッシュを

( ´ー`)

 

 

 

 

 

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2021 春の糸魚川ぶらり紀行①【いい日…じゃない旅立ち】

2021年05月07日 22時11分14秒 | 鉄道旅

2021年5月4日〈1〉

 

 

 

 

 

コロナ禍であまりテンションが上がらない中、一応のゴールデンウィークをささやかながら満喫しようと、1泊2日の行程で釣具を担ぎ出発。

目指すは新潟県糸魚川での日本海デビュー。

糸魚川に行く時は、大糸線非電化区間の乗車率向上に焼け石に水ながら貢献する為、道中は鉄道。

塩尻から「あずさ5号」でまずは南小谷を目指す。

その前に恒例、桔梗さんの駅そば。今回は「日本一狭い駅そば」と言われる改札内側から入店。

ここから入るの?と疑ってしまう狭い入口。中は2人入るのがやっと。本当に2人しか入れなかったらサービス面で問題だけど、改札外側は普通の駅そばのたたずまいで、こちらも利用可能。

なので、これはこれで一つの名物(゚∀゚)

 

 

 

 

 

今日はかき揚げそばをオーダー。相変わらず味は絶品。

ウマーイ(๑´ڡ`๑)

 

 

 

 

 

食べ終わってホームに降りると、10時27分「あずさ5号」南小谷行き定刻到着。

緊急事態宣言中の東京からと覚しき方々が大勢乗ってる。まあそりゃそうでしょう。基準も中身もよくわからない緊急事態宣言とやらにいつまでも振り回されて。

しっかり感染対策し節度を持った行動でほどほどに外出、と考える方が増えたと思われる。自分もそうだし。

変異ウイルスが怖いけど、これも何故にやすやすと入ってきてしまったんだか…。

 

 

 

 

 

10時36分、松本到着。多くの下車がありつつ、大糸線まで乗る人も多い。

 

 

 

 

 

後ろ3両を切り離し9両編成で松本を発車。ゆっくりポイントを渡り大糸線に入る。

 

 

 

 

 

梓川を渡る。だいぶ白濁してる。雪代の影響だろうか。

 

 

 

 

 

今日もきれいな常念岳と横通岳。5月ながらまだまだ白い。

 

 

 

 

 

田植えシーズンで田んぼには水が張られ、そこに北アルプスが映る。逆さ富士ならぬ逆さ北アルプス。

 

 

 

 

 

こちらは逆さ有明山。

やっぱり列車の旅はいいな〜と寛いでいるところ、自分の後ろ座席で携帯の着信音。そしてそのままデカい声で通話を始める中国人。

あ〜最悪(ーー;)

 

 

 

 

 

逆さ北アルプスを眺めるも、後ろの電話がうるさくてイライラしてきた。早く切れと思うもその気配は無し。

 

 

 

 

 

高瀬川を渡る列車。しかしせっかくのきれいな景色も後ろの電話にイライラして目に入らなくなってきた。

 

 

 

 

 

11時15分、信濃大町に到着。多くの乗客が下車。

後ろの奴も降りるかと思いきや、その素振りは無く相変わらずデカい声で電話中。

 

もうここでガマンの限界。

 「うるさい!デッキ行ってやってくれ!」

 

日本語が通じるかもわからないけど、ここは日本なので日本語で忠告。

さらに顔見たらノーマスクだった。

マジで勘弁(´Д`)ハァ…

 

日本語が通じたのかその後中国人の声は聞こえなくなり、ようやく静寂が戻る。

トラブルになると嫌なので本当は車掌さんに注意してほしいけど、見事に素通りだった。

最近は日本人でも公共マナーは悪化する一方。残念ながら、マナー違反=即逮捕くらいじゃないともう直らない。

そうなると警察官は大変だけど(_ _)

 

 

 

 

 

車掌さんによる仁科三湖の案内放送が流れ、まずは木崎湖がお目見え。

しかし先ほどの件で気分最悪。このきれいな景色も全く入ってこない。

 

 

 

 

 

続いて中綱湖。

普段から切り替えができない自分は依然として嫌な気分。

 

 

 

 

 

最後に青木湖。まだまだ嫌な気分。すぐ切り替えできる人が羨ましい。

 

 

 

 

 

11時42分、白馬到着。ここでも多くの下車。車内はだいぶのどかに。

 

 

 

 

 

ここからはクネクネ区間。新緑が芽生え始めた白馬連峰の麓を列車は低速で進む。

 

 

 

 

 

車窓には暴れ川の姫川と国道148号の洞門。この辺りからフォッサマグナらしい景色に変わってくる。

 

 

 

 

 

きれいな車窓は人の心を癒してくれるようで、ようやく気分が落ち着いてきたような気が。

 

 

 

 

 

新緑とエメラルドグリーンの姫川。いつまでも眺めていたい景色だけど、やがて車内に終着放送が流れる。

 

 

 

 

 

11時57分、終点 南小谷到着。

傍若無人な輩に気分を害され嫌なスタートとなった今遠征も、大糸線の絶景に癒やされてややメンタル回復。

 

 

 

 

 

ここからは大糸線非電化区間へ。

JR西日本のキハ120に乗り換えて糸魚川に向かう。

 

 

 

 

 

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2021 フォッサマグナ温泉紀行④【白銀の白馬連峰〜大糸線「あずさ46号」】

2021年03月20日 22時23分11秒 | 鉄道旅

2021年2月14日〈2〉

 

 

 

 

 

道の駅 小谷にある深山の湯をあとにして北小谷駅に向かう。

 

 

 

 

 

小谷橋のたもとには大きな「⇐ 大町 白馬」の標識があり、かつて国道148号がこちらだったことを伺わせる。

現在はこの上を通る新道がメインルート。

 

 

 

 

 

徒歩15分で北小谷駅に到着。

長野県内で見られるJR西日本の駅名標はここ北小谷と隣の中土のみ。

Wikipediaによると、両駅とも1日の乗車人数はなんと1〜2人!今日は自分がいるので3人か?

ここ北小谷も時間が止まったかのような静けさと昭和の雰囲気漂う駅舎。

たまらない( ´∀`) 

 

 

 

 

 

雪原にジョイント音が響き、小谷橋の向こうにオレンジラインのキハ120が現れる。

 

 

 

 

 

ディーゼル音を響かせてキハ120が入線。やはりローカル線の風景は絵になる。

そして、おっ、2両付いてる。ありがたい(゚∀゚)

 

 

 

 

 

14時10分発の南小谷行き到着。2両目に乗車すると運良く右側BOXが空いていて着席。

2両編成の恩恵(^^)

 

 

 

 

 

定刻に北小谷を発車。列車は暴れん坊の姫川を何度か渡る。

 

もしまた姫川流域で水害が発生し大糸線が被害を受けるようなことがあれば、このコロナ禍で鉄道会社の収益が悪化している昨今、北海道の日高本線や根室本線のように今度は本当に復旧されないかも。

 

温暖化により水害は近年デフォルトになりつつあり、大雨特別警報などという過去には無かった気象用語が出てくる始末。

考えたくはないけど、日高本線・根室本線と同じ道をたどる日が来てしまいそうで怖い。

 

 

 

 

 

14時18分、中土に到着。

ここも北小谷同様に昭和から時が止まったままであるかのような感覚。アクセスは容易なので秘境駅というほどではないけど、周辺の景色は十分秘境。

 

 

 

 

 

北小谷を出ると車窓には国道148号旧道の風情ある洞門。あの洞門を走ってるとフォッサマグナにいる感が湧いてくるけど、それに対して新道のトンネルはなんとも味気ない。

 

 

 

 

 

川幅が広くなり景色が開けてきた。この辺りからポツポツと民家が見られるようになり、小谷村の集落を列車は南へ進む。

 

 

 

 

 

秘境車窓を満喫させてもらったところで時刻は14時23分。車内に終着放送が流れる。

 

 

 

 

 

14時25分、終点 南小谷到着。今回も絶景を堪能。

 

 

 

 

 

向かいのホームには、JR東日本の「リゾートビューふるさと」長野行き。

 

 

 

 

 

ハイブリッドなんだから、南小谷までと言わずなんとか糸魚川まで運行して大糸線非電化区間を盛り上げてもらえないでしょうか?と思ってしまう。

会社が違うのはわかるけど(-.-)

 

 

 

 

 

そして1番線にはこれから乗車するE353系「あずさ46号」新宿行き。普通列車が軒並み1〜2両の中、9両編成の存在感はやはり別格。

 

 

 

 

 

跨線橋を渡り1番線へ。この跨線橋からの眺めもなかなか。

 

 

 

 

 

しばらくすると乗車準備が整い11号車に乗車。

ここでいつも思うけど、新宿に向かう特急列車の始発駅としては異例の秘境っぷり。

 

この南小谷発着も末永く存続してほしいけど、大糸線乗り入れの「あずさ」は徐々に減らされ、今は定期1往復+臨時の白馬発着が1往復。

今後の処遇が心配(゜-゜)

 

 

 

 

 

檸檬堂の缶チューハイを開けると15時1分、南小谷を定刻発車。

 

 

 

 

 

中央線の景色に見慣れてると「あずさ」なのにどこ走ってるの?という感覚。この先まだしばらく秘境車窓が続く。

 

 

 

 

 

白馬大池辺りまで姫川に寄り添うようなクネクネ区間。さしものE353系もスピードは控えめ。

 

 

 

 

 

ここどこ?感が続く車窓。

急斜面の中腹、なかなかすごいとこ走ってる(・_・;)

 

 

 

 

 

白馬大池を過ぎると視界が開けてきて、姫川に代わって車窓に現れるのは北アルプス。

 

 

 

 

 

白馬の山々。逆光で見にくいけどメチャメチャきれい。中央やや左に見えるのが確か白馬岳。

 

 

 

 

 

北アルプスをバックに流れる絶景リバーの松川を渡ると白馬に到着。

外国人と思われるグループが乗車してきて、車内が活気づく。

 

 

 

 

 

思ったよりも増客して白馬を発車。真っ白な北アルプスの麓を進む。

 

中央右に見える尖った山が白馬鑓ヶ岳、その右にあるやや平らな山が杓子岳。さらにその右に先ほど見えた白馬岳と連なり白馬三山と呼ぶらしいけど、山の知識が無い自分はWikipediaの受け売り。

 

 

 

 

 

こちらは飯森付近から。

中央やや左が唐松岳、その左の窪みにポコッと突き出てるのが大黒岳か。山の名前がわかると山を見る楽しみが倍増。

受け売りだけど(*´Д`)

 

 

 

 

 

山の名前の由来までわかるともっと楽しそうながら、今は名前を覚えるので精一杯。

 

地名は「ハクバ」村なものの、山名は「シロウマ」と呼ぶ由来だけは聞いたことがあって、春の雪解けシーズンに山の地肌が黒く露出し、その形が代掻き馬を連想させることから代掻き馬→代馬(シロウマ)。

 

 

 

 

 

白馬連峰の絶景ビューが終わると佐野坂を登坂。大糸線内は昔ながらの大きなジョイント音が響いて「鉄」的には心地いい。

 

 

 

 

 

佐野坂を越えると車窓に現れるのは仁科三湖の一つ、青木湖。今日はベタ凪で水面に山がきれいに映り込む。

 

 

 

 

 

仁科三湖には前山がある関係で湖からは意外に北アルプスが見えない。青木湖のこの辺りからちょっと見えるのみ。

 

 

 

 

 

続いて中綱湖。こちらは薄っすらと結氷中。

 

 

 

 

 

中綱湖を見下ろすようにヤナバスキー場が構えるも、もう何年も休業状態。今後復活する見込みは無さそうに見える。それに合わせヤナバスキー場前駅も廃止されてしまった。

 

 

 

 

 

最後に木崎湖。

今年はキザキマスを釣ってみたい。

 

 

 

 

 

15時42分、信濃大町に到着。そこそこの乗車あり。

信濃大町駅周辺は長らくビジネスホテル不毛の地(失礼)だったのが、この駅名標の真裏にルートインが昨年ついに開業。

キザキマス狙う時はここ泊まろうヽ(´ー`)ノ

 

 

 

 

 

信濃大町を出ると急激に雪が少なくなり、やや現実復帰感に襲われる。しかしまだまだ北アルプスの眺めはきれい。

 

 

 

 

 

北アルプスに沈みかけてる夕日を横目に、列車はややスピードを上げて夕暮れの大糸線をひた走る。

 

 

 

 

 

梓川を渡ると松本での前3両付属編成連結案内。連結までに3度停車するのでご注意、とのこと。

 

 

 

 

 

やがて篠ノ井線の本線を渡り松本駅にゆっくり入線。案内通り止まっては発進を3度繰り返し、車内に軽い衝撃が伝わって連結完了。

 

 

 

 

 

16時26分、松本到着。

松本からもそこそこ乗車があり、11号車は30%程の乗車率に。コロナ禍でガラガラが続いてたからこれでも多く感じてしまう。

 

 

 

 

 

16時30分、松本を発車。

大糸線内での鬱憤を晴らすかのように爆走開始。

 

 

 

 

 

山並みに日が沈みかけて、2月だというのに異様な高温だった今日も間もなく日没。

そしてこのプチ旅ももう終わりの時。早いな〜(TT)

 

 

 

 

 

16時38分、塩尻到着。ここで下車。

あ〜帰ってきた。いつもながらあっという間。

 

 

 

 

 

「あずさ46号」新宿へ向けて発車。

 

 

 

 

 

1泊2日で絶景と温泉と海の幸を堪能した大糸線の旅もこれで終了。明日からまたサラリーマンか。

しかし絶景が目に焼き付いて、明日は1日思考停止していそう…。

 

 

 

 

 

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2021 フォッサマグナ温泉紀行③【姫川峡谷に佇む温泉〜深山の湯】

2021年03月12日 22時54分39秒 | 鉄道旅

2021年2月14日〈1〉

 

 

 

 

 

新潟県の糸魚川で迎える朝。午前6時30分起床。

とは言っても、昨夜の地震が気になってほぼ眠れませんでしたが。

 

テレビを見ると、常磐道で土砂崩れ発生とのこと。しかし巻き込まれたクルマは無さそうで一安心。

さらにその後、東北新幹線で架線柱が折れるなどの被害が判明。常磐道・東北新幹線共にすぐには復旧できず数日を要する事態に。

地震は恐ろしい((;゚Д゚))

 

 

 

 

 

8時30分、ホテルの軽朝食を頂く。アツアツのトーストにゆで卵。ホッとする味。

 

 

 

 

 

10時ちょうど、ホテルジオパークをチェックアウト。地震はビビったものの、今回も快適な宿泊だった。

今日も大糸線に乗り、温泉入って帰る。

 

 

 

 

 

その前にちょっと寄り道。駅に併設のジオパルへ。ジオラマも楽しめる鉄の方向けスポット。

大糸線で活躍していたキハ52がピカピカ状態で静態保存されている。車内にも入れて、駅弁とビールが欲しくなってしまう。

 

 

 

 

 

そしてキハ52の隣にはこちらも懐かしいあの車両が(゚∀゚)

 

 

 

 

 

かつての24系トワイライトエクスプレス展望スイート。とはいってもレプリカ。

憧れの展望スイートは結局乗れずじまいで憧れのまま終わってしまった。このご時世、もうこういう夢の列車はニ度と現れないだろう。それどころか寝台列車自体も絶滅寸前。今は「サンライズ」に乗れるだけ乗っておく。

 

 

 

 

 

しばし「トワイライト」の思い出に浸り改札へ。これから乗るのは10時30分発の大糸線南小谷行き。

 

 

 

 

 

間もなくキハ120が2両編成で入線。進行右側のBOX席で今日も絶景を堪能する。

 

 

 

 

 

そこそこの乗車率で糸魚川を発車。旧北陸本線のえちごトキめき鉄道と分岐。

 

 

 

 

 

北陸新幹線の高架をくぐる。

この新幹線により並行在来線が3セク化され、北陸本線はブツ切り分断化。「トワイライト」廃止の一因となっただけに、この高架を見るとどうしても嫌悪感を抱いてしまう。まあ24系老朽化で遅かれ早かれ同じだったかもしれないけど。

整備新幹線開業→並行在来線経営分離、というよくわからない役人目線の制度が悪。

 

 

 

 

 

車窓には今日もきれいな山がお目見え。黒姫山だろうか。

 

 

 

 

 

神々しさを感じるきれいな山並みが続く。天気がいいのはありがたいけど、2月だというのに今日も異様な高温。

地球が心配(・・;

 

 

 

 

 

頸城大野を出ると列車は山あいの区間へ。車窓が秘境に変わる。

 

 

 

 

 

根知を出ると本格的に山間部へ。姫川に沿って深い峡谷を進む。トンネル内以外は25km/hの徐行区間。

 

 

 

 

 

暴れん坊の姫川も今は清流。エメラルドグリーン調の水がサラサラ流れる。

 

 

 

 

 

その清流に突如出現する黒部川電力 姫川第六発電所。姫川水系の水を利用した水力発電。

さらにここに隣接する形で新姫川第六発電所を建設中。CO2削減の為に再生可能エネルギーへシフトする一環の増設。

 

水力含めた日本の再生可能エネルギー比率は年々上昇しているようで、最近は20%を超えたとか。コロナによる電力需要減少など様々な背景はあるようだけど、太陽光発電も着実に増えてるのは確か。

 

東日本大震災を機に相次いで原発が停止されながら、今なお75%程に及ぶという火力発電の比率は、世界から見るとだいぶ遅れをとっている模様。

 

 

 

 

 

国道148号の洞門。姫川を挟んで片側が鉄道、もう片側が国道。この辺りどちらもフォッサマグナらしい険しい峡谷に沿って、なかなかすごい所を通ってる。

 

 

 

 

 

この小滝−平岩間が大糸線非電化区間のハイライト。険しい地形の中、時折現れる美しい山と川。特に冬はいっそうきれい。

 

 

 

 

 

国道148号の旧道と新道が見えると姫川温泉。ホテルの露天風呂から見えるという大糸線気動車がトコトコ走る姿はさぞかし風情がありそう。

 

 

 

 

 

11時7分、平岩。ここから県境越え。白馬大仏が見守る中を長大な真那板山トンネルに突入。

 

 

 

 

 

トンネルを抜けると既に長野県。この辺り川幅が広くなり、フォッサマグナはまた違った姿を見せる。

 

 

 

 

 

旧国道148号の小谷橋が見えてくると間もなく北小谷。

 

 

 

 

 

11時19分、北小谷に到着。ここで途中下車して温泉へ。

 

 

 

 

 

キハ120、南小谷を目指して発車。

駅のちょうど真上に国道148号の新道が通って、北小谷駅からはきれいな山が見にくくなってしまった。

 

 

 

 

 

橋の下からなんとか覗き込むとかつての景観が垣間見え、ちょっとこの橋が恨めしく思えてしまう。

 

 

 

 

 

風情たっぷりの148号旧道を歩いて温泉に向かう。先ほど見えた小谷橋から姫川を眺める。

 

 

 

 

 

川のせせらぎに新道を走るクルマの音もかき消され、水の流れる音だけが響く。ここにいるだけで至福のひと時。

 

 

 

 

 

小谷橋を渡ると旧道の案内標識。

 

自分が学生時代に所属していたサイクリングサークルでは年1回東京の八王子から糸魚川まで自転車のレース形式で走破するイベントがあり、朝8時に八王子を出てこの辺りを通過するのは深夜。

当時まだ新道は無かったので、真っ暗な旧道をバッテリーランプで照らしながらこの標識を頼りに糸魚川を目指す。

旧道はこのあと葛葉峠が待ち構えていて、フラフラになりながら峠越えして、糸魚川に着くのが明け方の3〜4時頃だったか。今振り返るとよくあんなことできたなと思う。

 

若いって羨ましい(*´Д`)

 

 

 

 

 

駅から徒歩15分弱で辿り着いたのは道の駅 小谷。ここにはなかなか良質な温泉がある。

入浴前にまずは食事処 鬼の厨へ。

 

 

 

 

 

当然の如く最初はビール。くう〜美味い(๑´ڡ`๑)

 

 

 

 

 

続いてメインのざるそば大盛り。蕎麦の甘い風味が鼻に抜ける。うめ〜。

美味い蕎麦が食べれる店また発見。最近の道の駅は侮れない。

 

 

 

 

 

続いて併設の深山(みやま)の湯へ。源泉掛け流し。食事処で500円以上食べてレシートを提示すると入浴料660円が半額になる。かなりオトク。

 

さっそく浴室へ。浴槽は内湯に熱湯とぬる湯、さらに露天風呂。どれも源泉掛け流し。

やや茶褐色の湯はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉。湯温の異なる2本の源泉を混合して適温にしているとのこと。

 

スバラシイ(*´∀`*)

 

低張性で成分がメチャメチャ濃い訳ではないけど、ほのかに香る源泉のいい匂いがたまらない。そして炭酸水素塩泉は美肌の湯。皮膚の角質を落としてくれて肌がスベスベに。

ぬるめ大好きの自分はぬる湯60分コースで堪能させて頂いた。

 

〈深山の湯 個人的独断評価〉★★★★☆

掛け流しの良質な湯が好みの湯温で味わえて心身共にリラックス。小谷の山間部でロケーション的にも最高。なにぶん道の駅ということで利用客は多め。平日や土日の午前が狙い目か。

 

 

 

 

 

さっぱりして温泉をあとにする。

このあとは、北小谷駅から再び大糸線に乗り帰路へ。

 

 

 

 

 

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