2021年5月16日(日)
長野県 仁科三湖の一つ木崎湖。今日はそこに生息する神秘の魚、キザキマスをルアーで狙う。
キザキマスのルーツはあの琵琶湖固有種であるビワマスと云われていて、かつては幻の魚とされた時期もあったようだけど、現在は漁協の放流活動により一定数の個体が存在。
放流魚とは言っても、写真を見る限り釣れる魚はヒレピンで半ネイティブ化した美しい魚体。
その神秘的な1匹を求めて木崎湖へ出動。
午前8時30分、木崎湖のボートハウス、星湖亭さんに到着。
こちらに来るのは超久々。10年以上振り。
久々ご対面のご主人。さすがに自分のことは覚えておられなかったけど、こちらの変わらぬアットホームな雰囲気、懐かしい。
アルミボートをレンタルし、9時出船。木崎湖でバス以外を狙うのは初めて。
さて今日の天気は雨。雨男なので日常茶飯事だけど、今日ばかりは待望の雨。
バス同様、トラウトもピーカンでは難易度UP。ただでさえ個体数が多くないキザキマスながら、魚の活性が高ければバイトに持ち込める確率も上がる。
春の暖かい雨、キザキマスを狙うには絶好の条件。
雨の中ボートを一気に走らせ、湖北に位置する農具川沖フラットエリアへ。
出船前にご主人から頂いたアドバイスは、
☆水深15m位の中層 ☆岸際より沖 ☆ワカサギがいればなお良し
バス釣りの感覚で岸際を探りたくなってしまうけど、それは捨てた方が良さそう。さらに15mって。海釣りみたい。
まずはディープ攻略に欠かせないアイスクリームを投入してスタートフィッシング。
まだ見ぬ魚を狙うドキドキ感でアドレナリン出まくり(゚∀゚)
山に雲が垂れ込める中、まずは水深8mから徐々に深く探っていく。
ゴンッ!
うおっ、いきなり来た!
グイグイと力強い引き。これはいいサイズ。いきなりビッグキザキマスか?
やがて水面に姿を見せたその魚は、ん?銀ピカではないな。
ネットインしたその魚は、やっぱりスモールマウスバス。
40cmUPのナイスサイズでバス釣りに来てれば会心の1匹だけど、今日は外道。
しかし木崎湖スモールは今スポーニング真っ只中。シャローには至る所にネスト(産卵床)が見られる中、こんなディープにもいるとは。ちょっとお腹が凹んでるし、早くもアフター(産卵後)の魚か。
しかしその後はノーバイト。
ここでルアーチェンジ。水深15mまでのレンジをスプーン・スピナーで上から下まで探るも、やはり音無し。
魚探にワカサギが映ることもなく、ポイントが絞りにくい。
ちょっと気分転換。湖岸を走る大糸線のE127系を眺めながらシャローへ。
ネストがあちこちにあり、やるつもりはなかったけど、やはりこれを見るとついつい狙いたくなってしまう釣り人の性。
1匹だけ、とこの時期限定の釣りをさせてもらうと、あっさり。
猛烈に引いてネットインしたスモール。デカッ!50cm近くある。
しかし誰でも釣れる釣りなので、これは記録対象外。
この釣りは自主規制でこれで終わり。再びキザキマス狙いにディープへ。
通称JR護岸沿い沖のディープ。ルアーを再びアイスクリームにチェンジして、水深15mの中層狙い。
湖岸を「あずさ5号」南小谷行きが通過。釣りに来てるのに、列車が通るとどうしても気になって撮り鉄してしまう。
湖上撮り鉄。
陸上とはまた違った趣の写真…でもないな(ー_ー)
時刻は13時。雨が降ったり止んだりの中、ひたすらルアーを引く。
しかしこんな何も無い沖に魚はいるのか〜?半信半疑になってきた。
グイッ!
ん?何だ?何かに引っ掛かった?こんな何も無い沖で?
グイグイッ!
これは間違いない!バイト!ついにきたーっ!こんな沖で掛かるのはキザキマスだろう。
それに今まであまり経験したことないクネクネとした引き。これはバスでなく、やはりキザキマス。大きくはなさそうだけど、小さくてもいい。
そして水面に姿が見えた!銀ピカの魚体。間違いなくキザキマス!心臓バクバク。これをなんとかネットイン!
ついにキタッ、キザキマス!
写真が下手なのでわかりにくいけど、銀ピカの魚体。まさに銀色の妖精。ヒレピンでメチャきれい。
そしてこの精悍な顔つき。半ネイティブ化したワイルドトラウト。
サイズは35cm程と小ぶりながら、もう自分には十分。感無量。
食べると美味しいらしいけど、もっと大きくなることを願って弱らせないうちにリリース。
ゆらっと水の中に戻っていった。
ドラゴンのような雲を見ながらふーっと一息。欲しかった1匹を手にして眺める湖はまた格別。
念願の1匹をもたらしてくれたアイスクリームビルシャッド。やっぱりディープ攻略ではトラウトにもバスにも頼りになるルアー。
今日はもう満足だけど、後学の為にあちこち移動してポイント探索。しかし魚探に何も映らないので何を目安にしたらいいか本当にわからない。
さっきの1匹も何も無い所にいたし。
湖岸を「リゾートビューふるさと」南小谷行きが通過。
釣れたとは言え、50cmUPも珍しくないキザキマスで釣れたのはお子様サイズ。サイズアップを目論んで走り回るも、再現性の手がかりが全く掴めない。
15時34分、上り「あずさ46号」通過。
依然として2匹目への手がかりは全く無し。本当に湖上撮り鉄してるだけになってきた。
16時、雨も止んで片付けるにはいいタイミングなので、ここでストップフィッシング。
釣れたのはいいけど只のまぐれだったようで、今後に向けてのヒントは全く無し。
まあしかし今日は初のキザキマスゲットを素直に喜んで、次回以降のことは考えずいい気分のまま帰らせてもらおう。
釣りの後は温泉。
木崎湖からクルマで10分ほどの所にある大町温泉郷 薬師の湯へ。
こちらに来るのも超久々。
しかし以前あった源泉ぬる湯が只の水風呂に変わっていたり、岩風呂が閉鎖されていたり、残念ながら質落ち感が否めない。
それでも北アルプスの麓というロケーションは最高で、開放感満点の露天風呂で満喫させて頂く。
泉質に特筆すべきものはないけど、こちらの売りはやはりロケーションでしょうか。入浴料750円。
温泉を出ると、雲の隙間から北アルプスがお目見え。
久々の木崎湖を満喫。
調子に乗ってサイズアップを狙いに、来週も(~o~)