2019年1月26日<1>
遠くへ行きたいと旅の衝動にかられ、どこへ行こうかと思案して「じゃらん」を見ていたところ気になる宿を発見。それは南伊豆の伊浜という所にある一件の民宿。この伊浜という所、初めて知った場所だけど、伊豆急下田駅からバスでなんと70分。伊豆の結構な奥地にあり、さらにその宿で食せるのはあの伊勢えび、しかも刺身!
1週間前、半ば衝動的にえきねっとで「踊り子」の指定席を確保し宿も予約。そして迎えた出発の日。未踏の地、南伊豆の伊浜へ向けての1泊2日プチ旅へ出発。
午前11時10分、東京駅到着。これから乗るのは11時30分発「踊り子131号」。
品川方面から回送で入線してくるのを待つも全然来ない。
11時27分頃、ようやく「列車がまいります」のアナウンス。始発なのにずいぶんギリギリの入線だなと思っていたら、なんと後ろ(神田方面)から入線してきた。あとで知ったけどこの列車、安孫子始発らしい。よく見ると駅の出発案内にも「始発」マークは付いてない。
不意打ち食らって入線の写真撮れず。あ~まぬけ。
185系「踊り子」。来る3月ダイヤ改正で中央本線特急がE353系に統一され、E257系が「踊り子」に転属されるらしく、この姿を見れるのもそう長くはなさそう。
この列車、土曜日を中心に全席指定で運行されている。見た目は定期の「踊り子」と変わらないけど、この方向幕は初めて見る。上り運用での「特急 踊り子 安孫子」の方向幕はあったと思うけど、無い車両もあって、その場合は下りもこの方向幕を使用しているのか?
定刻11時30分、東京を発車。この時点で乗車率は60%ほど。
東海道新幹線と並走。それにしても今日は天気がいい。
行きは「スーパービュー踊り子」を狙ったけど、1週間前で海側は満席。こちらの「踊り子131号」も海側A席は残り少なかったもののなんとか確保。
乗車券は「南伊豆フリー乗車券」。昨年も使ったけど、東海バスを使う行程ならかなりお得。
今回乗車しているのは、えきねっとのシートマップで選択した8号車。もちろんモハ。モーター音が最高に心地いい。しかし関東でこのモーター音を聴けるのもいよいよカウントダウンに入ってきた。3月ダイ改で一気にE257系に代わりはしなさそうだけど。
さっそくビールタイム。今日は夜の伊勢えびが待っているので、食べるのはほどほどにしておく。
海側A席の為、晴天の今日は直射日光がきつそう。熱海を過ぎれば方角が変わるので、そこまでがまん。
横浜を出ると次の小田原を目指して東海道本線を爆走。唸りを上げるモーター音が最高。
相模川を渡る。この頃から雲行きが怪しくなってきた。
小田原を過ぎると相模湾の車窓。しかし雨が降ってきそうな曇り空。
12時50分、熱海に到着。列車はここから伊東線へ。
来宮を過ぎると海がよく見えるようになる。
沖には初島が見える。しかし完全に曇り空に変わった。あわよくば、伊浜でだるま夕日が見れるかと期待してたけど、これは無理っぽい。
伊東から伊豆急行に入り13時40分、伊豆高原に到着。
「ザ・ロイヤルエクスプレス」が停まってる。ん~いつか乗ってみたい。
13時51分、湯けむりが立ち込める伊豆熱川。温泉地って感じでいい雰囲気。
伊豆熱川を出ると車窓に海が広がる。伊豆急行随一の絶景ポイント。沖に見えるのは伊豆大島。曇っているのが残念。
続いて利島・新島。車内放送でも車窓に見える伊豆諸島についての案内が流れる。それにしてもいい眺め。海の上を走っているかのような錯覚に陥る。
河津を過ぎると海を離れ山間部に入る。稲梓で列車交換の運転停車。
185系は窓が開けられるので、ちょっと開けて外の空気を吸う。温暖な伊豆とは言え外の空気は冷たい。しかし窓が開く特急はもう二度と現れなさそう。
定刻14時21分、終点伊豆急下田到着。
東京から2時間51分、やはり景色がいいからあっと言う間。そして185系のモーター音が本当に心地よかった。185系が引退してしまうと、関東近郊でこのモーター音が聴ける最後の砦はしなの鉄道の115系か。
入れ替わりに「伊豆クレイル」が回送されていく。伊豆急線内は色んな車両が見れて楽しい。
「キンメ電車」と185系の並び。185系の引退がちらつき、下田でのこの光景も間もなく過去のものとなってしまいそう。
ここで延々と記念撮影するグループがいて、待っていたらヘッドマークが回送に変わってしまった。他にも待っていた人は数人。どこ行ってもこういう場面に遭遇する…。
伊豆急下田駅を出て、ここからはバスに乗り換えて伊浜を目指す。