2019年1月26日<2>
「踊り子131号」で伊豆急下田に到着。ここで東海バスに乗り換え。
次のバスまで1時間ほどあるので下田の街を散策。南国という感じの景色。しかし北風が強くけっこう寒い。
駅前の東急ストアでビールを買いこみ、下田駅に戻ると伊浜行きのバスが待機中。さっそく乗車。下田は晴れていたのが、ここへきてまた雲行きが怪しくなってくる。
南伊豆フリー乗車券では伊浜までのバス区間もフリー区間。通常運賃は1360円なのでかなりお得。
定刻15時25分発車。伊浜までは約70分のちょっとしたバス旅。
弓ヶ浜との分岐となる日野(ひんの)の交差点には無数の菜の花。お~きれい。毎年2月にこの菜の花畑で、抽選で選ばれた1組のカップルが結婚式を挙げるとか。
その後バスは下賀茂温泉を過ぎ、国道136号「マーガレットライン」に入る。なかなか険しい峠道を過ぎると突然海が現れる。
ここは妻良(めら)。港は風ビュービューながら晴れ間が出てきた。これは夕日が期待できそう。もしかして、四国で見逃しただるま夕日 が見れるかも。
ここからは左手に海の車窓が広がり、続いて子浦(こうら)に停車。ここで乗客は自分一人に。
周りにはコンビニなど一切無く、ちょっと秘境ムードが漂ってきた。直射日光が眩しいけど海がきれい。
子浦を出ると上り坂となり、いっそうの絶景が広がる。路線バスの車窓とは思えない。
伊豆には何度も来てたけど、ここは初めて通る道。こんな景色に出会えるとは、出発前は全く想像できなかった。
一丁田のバス停を過ぎるとマーガレットラインを離れ、伊浜へと続く細道に入る。よくここをバスが通ってくれるな、と思ってしまう山道を下っていくと、眼下に伊浜港が現れる。
ここが伊浜か~。「いい所オーラ」出まくり。
ここまでの道中も考えると、まさに陸の孤島。自分はこういう場所が大好き。バスは断崖絶壁のような山道を下っていく。
伊浜の集落が見えた。海に面した斜面に民家が並ぶ。
風ビュービューのようで白波ザブザブ。釣り道具持ってきたけど、これは今日は無理だな。
16時30分、終点伊浜に到着。思いがけない絶景バス路線だった。
そしてこちらの伊浜、人の気配はあまり無くきれいな海に波と風の音だけが響く。すごい所だ。
今宵の宿は、伊浜バス停から徒歩約3分の民宿「めぐみ荘」さん。じゃらんで見つけて衝動予約した宿がこちら。
こちらのお宿、部屋からオーシャンビュー。おーっ、きれい。このままだるま夕日が見れるか?
あ~しかし、水平線に雲が。
そしてそのまま日没。だるま夕日は今回も見れず。残念。
続いてこちらの宿の売り、海が見える貸し切り展望風呂へ。
茜色の空と青い海を湯船から眺める。あ~最高。温泉ではないけど、それはどうでもよく思える程のいい眺め。暗くなるまでひたすら海を眺め、気付いたら60分コース。ヤバいヤバい、夕食の時間。
部屋に戻ってまずはビール。カラカラだった喉に染み渡る。この一杯がたまらない。あまり見かけないビールだけど、さすがヱビス。美味い。
そして夕食タイム。こちらのお宿、夕食は部屋食。そのメニューは、一庶民の自分にはビビるくらいの豪勢さ。
伊勢えびとイサキの姿造りにマグロや甘えびの刺身。伊勢えびはプリプリ、イサキは濃厚。他の刺身も美味。あ~極楽。
さらに南伊豆と言えば金目鯛。煮つけがまた絶品。こんな贅沢していいのか?まあしがないサラリーマンの、たまのご褒美ということで。
そしてこの日は国民的イベントが。
それは全豪オープンテニス女子決勝。入浴タイムが長引いて前半は見逃したけど、夕食を食べながら後半を観戦。途中苦戦の場面もありながら、大坂なおみ選手が見事に決勝を制して四大大会二連覇の偉業達成。
歴史的瞬間を見届け夕食も完食し、布団を敷いていい気分のまま就寝。伊浜の夜はとても静か。こんないい場所があったとは。zzz…。