2020年8月4日
コロナ禍はおとなしく過去旅振り返りで現実逃避。
〈2006年11月24日・25日〉
1週間のリフレッシュ休暇旅も今日が最終日。いつも思うけど、あっという間。
今夜の「あけぼの」に乗るまでの時間、道南の温泉を満喫する。
午前9時「ステーションホテル旭屋」さんをチェックアウト。とても快適な2泊で大満足。大沼公園に来る時はリピート決定。
9時8分発の普通長万部行きに乗車し赤井川で下車。今日もきれいな駒ヶ岳を眺めながら、一昨日同様「駒ヶ嶺温泉ちゃっぷ林館」へ。
冷えた秋の空気の中、さっそく開放感満点の露天風呂で手足を伸ばす。気持ちいい~。アルカリ性単純泉ながら、源泉掛け流しのお湯のいい匂いがたまらない。
雄大な駒ヶ岳を臨むロケーション、源泉掛け流しの素晴らしい湯、「ちゃっぷ林館」最高。今日も2時間コースで満喫。こちらもリピート決定。
13時頃、ちゃっぷ林館を出て赤井川駅へ。13時30分頃の普通 函館行きに乗車。ここからは帰路。あ~名残惜しい。
定刻に函館を発車し、五稜郭で函館本線と分岐し津軽海峡線へ。北海道旅でこの瞬間が最も寂しくなる瞬間。
列車は青函トンネルをくぐり抜け1週間振りに本州青森へ。青森もすごくいい所なんだけど、北海道から戻ってくるとやはり現実復帰感を感じてしまう。そして17時37分、定刻に青森到着。
ここからは寝台特急「あけぼの」。寂しい帰路も、やはり「あけぼの」に乗れると思うと再びテンションUP。
「青森・函館フリーきっぷ」なので、本来は「寝台指定券(B個)」で発券されるところ、窓口の方の手違いで通常の「特急券・B寝台券(個)」で発券。「お金はかかりませんので」ということで、このままこのきっぷを活かすことに。
「秋田・大館フリーきっぷ」と並び往復「あけぼの」ソロ利用可能なこのきっぷ、今考えると夢のようなきっぷ。夜行列車もそこそこ運行されていてコスパがいいフリーきっぷが存在していたこの時代、鉄道旅がもうこの頃のように戻ることはないと思われる。なんとも寂しい限り。
部屋は希望通りの海側上段進行方向向きのベストポジション。やはり上り「あけぼの」はソロ海側上段が最高。
列車は定刻に青森を発車。この時点で乗客はまばら。しかしこれはいつものこと。途中駅にこまめに停車し少しずつ乗客を乗せていく。まさに庶民の足。
秋田で6号車ソロはほぼ満室となり、列車は羽越本線へ。羽後本荘を出ると進行右側に広がる夜の日本海。酒田までのこの日本海ビュー区間は部屋の照明を消し、今回の旅のお供、Every Little Thingの「Crispy Park」を聴きながらひたすら海を眺める。
この寝台列車から眺める夜の日本海、今はもう見れない。
酒田を出たところでベッドを作り就寝。
翌朝は携帯アラームで3時に起床。目的はもちろん湯檜曽ループ鑑賞。しかしとてつもなく眠い。
長大な清水トンネルを抜けて土合を通過すると、眼下に広がるのは湯檜曾集落に点在する灯りとループで直交するレール。この光景が見れるのは一瞬。そのせいかなおさら幻想的に感じられるこの景色。夜の日本海と並び上り「あけぼの」車窓のハイライト。
その後、水上に運転停車したところで再び就寝。
おはよう放送で目が覚め、間もなく大宮到着。あ~戻ってきた、というか戻ってきてしまったというか、安堵感と現実復帰感が入り混じる複雑な心境。
そして定刻6時58分、終点上野到着。「うえの~うえの~」。この到着放送も今はもう聞くことはできない。
多くの乗客が降りてきて記念撮影の中、自分も1枚。青森から牽引してくれたEF81、かっこいい。
これでリフレッシュ休暇一週間の道南温泉紀行が終了。「あけぼの」で行って「あけぼの」で帰ってる最高の道南旅一週間だったけど、グータラしすぎて社会復帰がかなり困難…。