2016年3月18日
ここは東京駅。いよいよ来てしまった青函在来線終焉に向けて、これから青森へ。
予定より所用が早く済んだ為、予定を1時間早めて「はやぶさ27号」から「25号」に直前乗変。
もちろん満席で、途中の仙台まで立席。
5分程の乗車ながら、自分の789系「スーパー白鳥」乗車はこれが最後。
「あけぼの」との組み合わせで今まで何度も北海道へ渡らせてもらった「スーパー白鳥」。
激混みで函館まで立ちっ放し…なんてことも今は懐かしい思い出。早くも涙腺が緩む。
さようなら「スーパー白鳥」。今後は札幌圏での活躍に期待。
今日はこれから「はまなす」に乗車。その前に恒例の儀式「青森まちなかおんせん」。
入浴後はビール。ここではやっぱりこの「黒ラベル東北ホップ」飲まないと。
21時頃、青森駅へ。この発車案内を撮影する人が多い。終焉を実感する。
改札口前に意外なモノが。「はまなす」ラストランと北海道新幹線を紹介する動画。さすが青森駅。
21日にはポストカード配布があるらしい。自分も欲しいけど時間が合わず断念。
しかしこのポストカード、当日はトラブルの元となってしまったようだけど…。
「はまなす」へのメッセージボード。新青森駅には「スーパー白鳥」「白鳥」のメッセージボードもあり。
青森駅は「あけぼの」の時も横断幕を作ってくれたり、ねぶた囃子で見送ってくれたり、列車に対する敬意や愛着が感じられる。
青森駅を発着する列車と発着していた列車の紹介ボード。いっぱいある。青森駅気合入ってるな~。新幹線開業ばかりでなく在来線にもしっかり目を向けてくれて、これは青森駅のファンになってしまう。
ボードを見ていたら、やばい、また涙腺緩んできた。
この発車案内もこれで見納めとなる。JRで「急行」の文字を見ることは、イベント列車以外ではもう無いでしょう。
21時38分、DE10に牽引されて「はまなす」が入線してきた。
自分にとっては「あけぼの」「北斗星」に次いで多く乗らせてもらった「はまなす」。
青森でウキウキ気分で眺めてきたこの風景もこれで見納め。
1月・2月の時より段違いに人が多い。廃止直前のいつもの光景。
今日のお宿は7号車普通指定席。7号車に乗るのは10年振りくらいか。
みどりの窓口で「ドリームカー」と言ったら7号車が発券され、当日まで気付かなかった、あの時以来。
当時「ドリームカー」は窓口でほとんど通じなかったから、その後は「5号車か6号車」と言うようにした。
しかしこの傷んだ車体に、逆に愛着が湧いてしまう。
「はまなす」の7号車は「スハフ」。発電エンジン付きの車両。14系といえばやはりこのエンジン音。
自分の席は3番だったのでそれほど音は気にならないけど、二桁番号の席は気になるかも…とはいっても、もう廃止か。
そして昔ながらの簡易リクライニングシート。懐かしい。
22時10分頃、接続となる「つがる9号」が到着。しかし他の列車の遅れの影響で「はまなす」の発車は遅れる。
5分ほど遅れた22時23分頃、「はまなす」青森を発車。
今日は4両増結の11両編成。最終的にサイバーステーションではB寝台「×」指定席「△」となっていたけど、指定席は空席が目立つ。これはどういうこと?急行指定席は1800円程だから、乗れなくなっても払い戻ししないのか。
それにしても、車内を歩き回る人の多いこと。ひっきりなしに客室のドアが開閉する。14系は手動式だから「ガチャン」と閉まり結構な音。今夜眠れるだろうか。
やがて車内は減光される。簡リク車でこの薄暗い照明。「八甲田」を思い出す。
0時45分頃、函館到着。
「車内自動販売機の飲料は売り切れました、ホームの販売機をご利用下さい」のアナウンス。この放送は初めて聞いた。記念に車内で買う人が多いのか。自分もネクター飲もうと思ってたのに。
そして例により、ホームをダッシュする人の数がすごい。
車内では函館恒例の座席回転儀式が行われる。ドリームカーでは回したことなかったけど、簡リク車では皆回転させる。自分も回転させたい派。
DD51連結。最初から期待してなかったけど、やはり見えず。
DD51観賞も程々にして座席に戻る。ビール飲みたいけど、座席車でトイレ頻繁に行くと隣の人にひんしゅく買うのでやむなくガマン。座席車はこれが残念。
函館車両基地を眺めていると続々と乗客が車内に戻ってきて、1時23分、函館を発車。
藤城線のきれいな夜景が見える。藤城線は本数激減ながら、何とか旅客列車が維持されるようで一安心。
今日はこの辺でうたた寝。久々の簡リク車の夜、懐かしい~。