Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2013-2014 冬の札幌逃避行⑨【「あけぼの」雪国~星空の上越線を行く】

2014年01月23日 00時20分00秒 | 鉄道旅

2013年1月5日

 

 

 


夜中にふと目が覚める。外は一面雪景色。
いつもは起きる長岡をいつの間にか通り過ぎ、ここはすでに上越線。
すぐに駅を通過。眠い目を凝らして駅名を見ると、何と石打!
いつの間にか上越国境直前まで来ていた。危ない危ない。
すさまじく眠いけど、上り「あけぼの」のハイライトを見ない訳にはいかず、ここで早くも起床。時刻は3時30分。

越後湯沢を通過して、いよいよ上越国境へ。
黒い空に映える国境の白い山、雪に覆われた針葉樹、点在する街灯に照らし出されしんしんと降る雪。
冬の夜の上越国境は例えようのない美しさ。ただひたすら眺める。


土樽を通過し、列車は清水トンネルに突入。
かつては特急「とき」や「新雪」、急行「佐渡」「よねやま」が、
そして夜には「出羽」「天の川」「北陸」「鳥海」「能登」などが当たり前のように行き交っていた清水トンネル。
「あけぼの」が廃止されてしまうと、ここを通る定期優等列車は消滅。普通列車が1日数本と貨物が通るだけ。
この風情あふれる清水トンネルがどんどん衰退していくように思える。
まさか清水トンネルまで廃止…なんてことにならないといいけど。

長大な清水トンネルを抜けて土合を通過。そしてここからは湯檜曽ループ。
下界に見えるのは、灯りが点在する雪の湯檜曽集落と、ループで直交するレール。
しかしこの光景が見えるのは一瞬。再びトンネルを出るとそこはもう先ほど見えた下界。
いつ見ても幻想的な上越国境と湯檜曽ループ。この景色が見れるのもこれが最後かも。本当にやるせない。

やがて列車は水上に運転停車。

運転士さん交代。
水上を出ると雪は急速に無くなり、代わりに満点の星空が出現。ベッドに寝そべりながら星空を眺める。
これはソロ上段ならでは。それにしても、「あけぼの」の車窓は「非日常」に溢れている。
こんなにいい列車に今後巡り合えるかどうか。せめて「トワイライトEXP」が残ってくれれば。
星空を眺めいたら、いつの間にか再び眠りについていた。

 

 

 

 

 

おはよう放送で目が覚めて、定刻に大宮到着。今日は日曜日。さすがにサラリーマンの姿は少ない。
大宮で通勤ラッシュを見て一気に現実に引き戻されるのが嫌なので、日曜で良かった。
見慣れた景色の中を列車は快調に進む。寒い早朝にも関わらず、沿線にはカメラマンが多い。
やがて地平ホームに入り定刻6時58分、

上野駅13番線に到着。
今日も多くの乗客が下車してきて、あちこちで記念撮影。
子供からご年配の方まで、男女問わず。みんな名残惜しそう。

 

 

 

 

 

やはり一番人気はここ。

 

 

 

 

 

ラストランまで残り2ヵ月と数日。今回が最後の「あけぼの」乗車という方も多いはず。
自分も出発前はラスト乗車を覚悟してきたけど、今はとてもそんな心境にはなれず。

 

 

 

 

 

自分も1枚だけ。

 

 

 

 

 

…と言いつつもう1枚。

 

 

 

 

 

雪が東北夜行の勲章。

残り期間「あけぼの」寝台券争奪戦はより一層激化すると思われる。
正直、旅とは言い難いイベント乗車はあまりしたくないけど、何とか寝台券をゲットして次回を本当のラスト乗車としよう。


7時13分頃、多くの人が見守る中「あけぼの」推進運転で回送へ。本当に名残惜しい。
自分もEF64の姿が見えなくなるまで見送って、上野駅13番線を後にする。あ~涙出そう。

 

 

 

 

 

何とかもう1回…。

 

 

 

 


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