Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2015 夏の道東釣り遠征⑦【北の大地をあとに~最後の「北斗星」】

2015年08月18日 22時43分00秒 | 鉄道旅

2015年8月10日

 

 

 

 

 

朝起きると札幌は晴れ。天気予報では午後から雨のようだった、大崩れは無さそう。
今日はラスト乗車となる臨時「北斗星」で北海道を離れる日。まずは運行されそうで一安心。

 

ふと運行情報を見ると、釧路周辺は大雨で運転見合せ!
おーっ、危なかった~。昨日のうちに移動してきて正解。あわや「北斗星」に乗れなくなるところだった。

 

 

 

 

 

午前10時、「ティアラホテル札幌すすきの」をチェックアウト。
大浴場・朝食付きで料金は5000円弱。このハイシーズンは軒並み高額な札幌のホテルで、このコストパフォーマンスの良さは特筆もの。いいホテルだった。

 

 

 

 

 

札幌駅までのんびり歩き、JRに乗り一区間。桑園で下車して、毎度おなじみ「北のたまゆら」へ。

 

 

 

 

 

ここに来たら必ず食べる「いくら丼セット+ビール」。真昼間から飲むビールがたまらない。
そして入浴。いつもの露天風呂へ。今日はテレビ放映がされていない。残念。


代わりに昨日までの釧路を回想。天気に恵まれてアメマスも釣れたし言うこと無し。そして何と言っても驚異的な涼しさ。
これは毎年来たくなるところだけど、「北斗星」含め北海道夜行は来年今頃走っていないだろう。バイクで北海道ツーリングしていた頃に毎年お世話になったフェリー旅にまた戻るか。


温泉を満喫し15時20分「北のたまゆら」を出る。桑園のコンビニでビールを大量に買い込み札幌駅へ。

 

 

 

 

 

弁菜亭さんで予約しておいた「ありがとう寝台特急北斗星記念弁当」を受け取り、4番線ホームへ。

 

 

 

 

 

ホームには「北斗星」入線を待ち構える人でいっぱい。自分も最後の入線を見届ける。
そして16時4分頃、臨時「北斗星」が入線。

 

 

 

 

 

 

札幌でこの入線シーンを見るのも本当に最後。あ~ダメだ。「いい歳こいて」は承知してるけど、涙出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

発車3分前。自分は3号車ソロに乗車。東日本車のみで編成される臨時「北斗星」は3号車もロイヤル・ソロ。

 

 

 

 

 

最後の「北斗星」ソロは上段。とことんクジ運が無い自分は、やはり進行方向逆向き。
しかし上段はやはり眺めがいい。

 

 

 

 

 

定刻より5分程遅れの16時17分頃、多くのギャラリーに見送られて臨時「北斗星」札幌を発車。

 

 

 

 

 

函館本線との分岐点でさっそくビール。「北斗星」で札幌の街並みを眺めながらビール。あ~最高。
しかしこれで最後。考えると、また涙腺が緩む。

 

 

 

 

 

南千歳付近。まだ17時前。臨時ダイヤは自分には新鮮。

 

 

 

 

 

車掌さんが検察に来られ、いつもの個室カードキーを受け取る。このカードも最後か。

 

 

 

 

 

苫小牧を過ぎると、辺りはホワイトアウト気味。「北斗星」も減速運転を強いられる。

 

 

 

 

 

17時44分、登別。

 

 

 

 

 

18時、東室蘭。

 

 

 

 

 

東室蘭を過ぎると車窓に噴火湾。自分は冬に「北斗星」に乗ることが多かったので、いつもこの辺りは真っ暗。
「北斗星」から眺める噴火湾に沈む夕日はまた格別。

 

 

 

 

 

18時24分、伊達紋別。「スーパー北斗14号」を先に通す為しばらく停車。当然ホームは大撮影会。

 

 

 

 

 

残念ながらDD51の先端はホーム外にはみ出ている。

 

 

 

 

 

乗客お手製ありがとうポスター。ラストランが近いことを実感する。

 

 

 

 

 

「スーパー北斗14号」到着。「北斗星」の乗客がホームに溢れている為、頻繁に警笛が鳴らされる。

 

 

 

 

 

「スーパー北斗14号」発車。久々に見た同一方向特急待ち合わせ。こういう小休止は大好き。
しかし駅員さんと乗務員さんはヒヤヒヤだろうから、くれぐれもマナーを守って撮影したい。

 

 

 

 

 

19時20分、長万部。完全に日が暮れた。部屋の照明を消して、真っ暗な夜の噴火湾を眺める。


機関車の情緒的な汽笛、心地良い客車のジョイント音、映りゆく車窓。
やっぱりこれが寝台列車の醍醐味。この文化が無くなっていくのは本当に寂しい。

 

 

 

 

 

20時18分、森。漁港の灯りがきれい。途中の濃霧の影響で列車は数分遅れて運行中。


ここからは駒ヶ岳のクネクネ区間。残念ながら今日は曇りで、夜の駒ヶ岳の荘厳な姿は見れず。


大沼を過ぎたところで、先行普通列車遅れの為しばらく停車。
ああ、もう少し先で停まってくれたら函館の夜景が見えるのに。何て、列車遅延の状況でそんなことを期待してはいけない。

 

 

 

 

 

21時10分、函館。「遅れの為、機関車交換後はすぐ発車します」のアナウンス。
ED79の連結シーンは今まで何度も見たので、今回はDD51の切り離しを見届けに行く。

 

 

 

 

 

函館まで牽引してくれた重連のDD51が切り離される。

 

 

 

 

 

これで本当に見納めとなる「北斗星」ヘッドマークのDD51重連。あ~また涙腺が緩む。


21時15分頃、函館を発車。北海道を後にする、上り「北斗星」で最も寂しい瞬間。

 

 

 

 

 

茂辺地で「スーパー白鳥27号」と交換。「スーパー白鳥/白鳥」も来年3月で終焉濃厚。
思えば「北斗星」のみならず、快速「海峡」から「はつかり」「スーパー白鳥/白鳥」、そして「エルム」でも、何度も青函トンネルを通って来た。
北海道夜行のみならず、この青函在来線の運行終了も本当に寂しい。

 

 

 

 

 

茂辺地を出たところでビールと夕食。
夕食は札幌駅で予約購入した「ありがとう寝台特急北斗星記念弁当」。

 

 

 

 

 

 

さすが札幌駅立売商会さんの駅弁。沿線ゆかりの食材が使われ中身ももちろん美味い。
しかしやはり何と言っても、この掛け紙と北斗星略史。これは永久保存決定。

 

 

 

 

 

北斗星弁当を食べながら青函トンネル突入。「北斗星」で通る最後の青函トンネル。本当にこんな日が来てしまうとは。10年前には想像もできなかった。

 

 

 

 

 

青函トンネルを抜けて津軽線へ。23時45分頃、青森の街が見えてきた。

 

 

 

 

 

23時46分、青森到着。待ち構えていたEF510と思われる「ピッ」という汽笛が鳴り響く。


機関車交換が終わると、すぐに発車となる。自分はここで就寝。

やっぱり寝台列車は寝るのも楽しみ。ブラインドを下ろし冷房を弱めJR浴衣を着て就寝。
24系の軽快なジョイント音が心地いい。
いつもながら、寝台列車の夜はあっと言う間に過ぎてしまう。zzz…。

 

 

 

 


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