2012年2月25日
朝目覚めると外は雪。
とりあえず目覚めの朝風呂へ。温泉は最上階の13階にある。函館の海と山が一望できる素晴らしい眺め。
湯は茶褐色でしょっぱい。循環式のようだけど、塩素臭はほとんど感じられず源泉の良さが味わえる。
とにかく朝風呂は夜以上に気持ちいい。
40分程であがり、身支度を終えて10時過ぎにホテルを出る。今日は札幌ピストンの日。
まずは函館駅のみかどさんで今回の旅の目的②である鰊みがき弁当を購入。
何度も北海道に来ていながらこの弁当を食べ損なっていたけど、ようやく念願がかなった。
そのまま10時40分発の「スーパー北斗7号」に乗り込む。
自由席に向かうとまだ乗客はまばらで無事着席。
その後どんどん増えてきて、向かいのホームに白鳥93号が到着すると一気に満席に。
しかもなぜか中国の方と思われる外国人が異様に多い。何かのツアーなのか?
列車は定刻10時40分に函館を発車。さっそく鰊みがき弁当を食べると…美味い!
魚卵好きの自分はカズノコも大好物だけど、それにも増して鰊が美味い。
今まで食べ損なっていたのが悔やまれる。石狩鮭めしに次ぐ個人的駅弁No.2に決定。
雪の函館市街を抜け七飯を通過すると大沼まで藤城線に入る。
この藤城線、「スーパー北斗」で通ると空を飛んでいるかのような感覚。飛行機は苦手だけど。
一気に藤城線のスロープを登りきると大沼公園に到着。外国人を含め多くの乗客が下車。空席ができる。
やはり観光地として大沼は人気が高い。
大沼公園を出ると右手に雄大な駒ケ岳が見え…るはずだったけど、あいにくの天候でまったく見えず。
森を過ぎると太平洋沿いを走る。今日の太平洋は日本海のように寒々しい。
ところで、発車当初から車内放送で「トンネル内で減速する為に遅れが見込まれる」とのアナウンスが流れている。
どうも1月に線路の敷石が車両の屋根上で発見されたとのこと。
雪と共に車両下に付着した敷石がトンネル内で落下して内壁に当たり、屋根上まで達するような運動エネルギーを伴い危険な為、その予防策らしい。
雪国の北海道でも、今年の雪の多さに苦労している。
そんな訳で順調に(?)に遅れは拡大していき、終点札幌には約27分遅れの14時25分頃到着。
まずは札幌駅での恒例行事、3-4番線のそばやさんで天ぷらそばを食べる。うーん、変わらぬ美味さ。
続いて桑園に向かい、日帰り温泉「北のたまゆら」で温泉入浴。
泉質は平凡ながら、札幌の隣の駅から徒歩3分で温泉に入れるのは有難い。
夜行列車に乗る前の一風呂にはちょうどいい。
<北のたまゆら 桑園店>★★★☆☆
泉質:B 眺め:C 癒し:B コスパ:A
循環ろ過のナトリウム-塩化物泉。消毒用塩素臭はそれ程気にならないレベル。
シャンプー・ボディソープ備え付けあり。料金420円。露天風呂にテレビがある。
温泉を出て今回の旅の目的③である札幌の知人とすすきので会う。
しかしすすきのに来ると札幌に来たという実感がわく。今回は泊まれないのが残念。
知人と別れ、帰りの列車まで時間もあるので雪の中を札幌駅まで歩く。やっぱり札幌はいいな~。
札幌駅までの途中、今回の旅の目的④となるセイコーマートの海老天そばを買いだめ(5個)。しかも1個100円。
もっと買いたかったけど、残念ながら持ちきれず。
そして19時頃、札幌駅に到着。
19時29分発「スーパー北斗22号」の列に並ぶと、折り返しとなる「スーパー北斗13号」も20分程遅れて到着。
「スーパー北斗22号」は定刻19時29分に札幌を発車。この列車でもトンネル内減速遅れの案内放送が流れている。
札幌発車時点では満席だったけど、苫小牧でかなりの乗客が下車。
その後も登別・東室蘭・伊達紋別でほとんどの乗客が下車して、自由席は数人が乗るのみとなる。
個人的には、こうゆうのどかな車内が大好き。
列車は5分程の遅れで森まで来た。しかし森の手前で突然抑止。どうも貨物列車の遅れらしい。
幸い5分程して再び発車し、大沼を過ぎると左手に函館の夜景が広がる。
「北斗星」では毎回見る光景だけど、「スーパー北斗」から見るのは初めて。しかしこの夜景は本当にきれい。
そして函館市街に入り約10分遅れの23時前、終点函館に到着。札幌ピストンはなかなかハードだった。
ホテルに戻ってさっそく温泉へ。展望風呂から見ると函館駅ホームの照明が消えている。最終列車が出たらしい。
はまなすが来るとまた点灯するのだろうか。
部屋に戻ってビールを飲みながら夜景を眺める。
外はまだ雪が降っている。明日の朝はかなり積もっていそう。