Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2013 道南温泉紀行②【廃止危機の江差線へ】

2013年03月10日 13時34分00秒 | 鉄道旅

2013年3月1日

 

 

 


例により夜中に目が覚めると、どこかの駅に停車中。新潟カラーの115系が見える。村上らしい。
確かこの先は海沿いを走るはず。睡魔と格闘しながら起きていると、出ました日本海。
上越線の雪景色の次は夜の日本海。「あけぼの」の車窓は最高。


日本海を堪能し、鶴岡に到着したところで再び就寝。この先も日本海ビューポイントはあるけど、眠気が限界。
6時20分頃、「ハイケンスのセレナーデ」に続き「おはよう放送」が聞こえてくる。
「寝台特急『あけぼの』只今定時運行しております」。特に冬は強風による遅れ・運休が多いだけに一安心。
6時40分頃、列車は秋田に到着。男鹿線の「なまはげ」マークが見える。


「あけぼの」存続へ頼みの綱の秋田支社。頼むから存続させて下さい。
秋田新幹線には3月ダイヤ改正で新型車「スーパーこまち」が投入されるらしい。
相変わらずJRは新幹線に夢中。少しくらい「あけぼの」に投資してほしい。


朝が苦手な自分は秋田を出たところで再々就寝。約1時間後に目が覚めると富根を通過中。


間もなく二ツ井に到着。ここからは山あり川ありりんご畑あり、奥羽本線のきれいな景色を見て過ごす。
「あけぼの」の車窓は本当にいい。

 


大館を出て矢立峠へ向かう。

 


朝のひと時にのんびり車窓を眺める。きれいな景色に加え、下り「あけぼの」の時刻設定は自分にぴったり。
穏やかな天気の中、列車は定刻で進み9時46分に新青森到着。自分はここで下車。


今回もあっという間だった12時間30分。
新幹線だと朝出発でも「あけぼの」とほぼ同時刻に到着するらしいけど、トンネルだらけの新幹線には興味なし。

この雄姿をいつまでも…。
昨夜見えなかったシングルDXは、ほとんどの部屋が使用形跡ありで満室だったっぽい。
未だ未経験のA寝台。次はシングルDXを狙ってみよう。
ここからはいつものように「スーパー白鳥11号」に乗り換え。
「はやて71号」が運行されていないので、今日は余裕で自由席乗車の列に並べる。

 

「スーパー白鳥」は行き会い列車の関係で数分遅れて発車。年末の時に比べるとずいぶん空いてる。


蟹田を出ると北海道新幹線の工事現場が目につくようになる。
さらに青函トンネルに入ると雪で隠れていた新幹線用「第3の軌道」が現われ、やはりこれを見ると気が重くなる。

「北斗星」「はまなす」はどうなってしまうのだろう。
「あけぼの」含めたブルトレ3兄弟の行く末を思うとやるせない気分に。
青函トンネルを出て北海道に入っても新幹線工事は続く。やがて列車は木古内に到着。


ここで下車して江差線に乗り換え。
この江差線は北海道新幹線開業による木古内-江差間廃止が検討されている。


北海道新幹線の犠牲第1号になりそうな江差線。
そのせいか今日の江差線は結構乗客がいて、カメラ片手の「鉄」っぽい人が多い(自分も)。

 

新幹線工事が進む。
2両編成の江差行きは11時48分定刻に木古内を発車。最後になるかもしれない江差線。やるせない気分に。


津軽海峡線から離れると渡島鶴岡に到着。自分の乗っている2両目は踏切上に停車。ローカル線ならでは。


列車はゆっくり渡島ののどかな景色の中を進む。

 

吉堀。
吉堀を出ると急に山間部に入り峠超えに突入。エンジンが唸りをあげながら低速で登坂。
約20分後、次の神明に到着。一区間20分も江差線らしいところ。

また踏切上。
ここからは「天の川」というきれいな川に沿って進む。江差線の車窓は変化に富んでいる。
そして定刻12時24分、湯ノ岱に到着。ここで下車。

 


一年振りの湯ノ岱。この駅は江差線では珍しい有人駅。
ストーブが焚かれた待合室があって、昭和を感じさせる実にいい雰囲気。この駅も無くなってしまうのか。


ここから徒歩10分程の所にある「上ノ国町国民温泉保養センター」を目指す。

 


今年も来れた湯ノ岱温泉。自分の中では泉質No1。350円の入浴券を購入して入館。まずは食堂「郷」へ。


温泉での定番、天ぷらそばとビールを注文。


美味かった。一休みしていよいよ温泉へ。浴室に入ると温泉のいい匂いがただよってる。
頭と体を洗って、いざ入浴。真ん中にある38℃の源泉浴槽へ。
硫黄の匂いと鉄の味、そして炭酸ガスの泡がすぐに体についてきて、気持ちいい~。最高!


泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉」。
昨年に比べると硫黄の匂いが弱まっているような…。温泉は生き物とは言え、気のせいならいいけど。

今回は奥にある35℃の泡風呂にも入ってみる。こちらは「ナトリウム-塩化物泉」。
別源泉でこちらも掛け流し。このお湯もまたすばらしい。38℃と35℃を交互に入って約2時間。一旦あがって休憩。
今日の休憩室は貸切状態。しばしの昼寝。あ~極楽。


17時30分頃に起きて、ダブルヘッダー第2部に突入。第2部はひたすら38℃の炭酸泉へ。
飲泉もしつつ1時間30分ひたすらボーッと浸かって、19時頃に名残惜しみつつあがる。


今回も最高だった湯ノ岱温泉。泉質No1は当分ゆるぎそうになさそう。
しかし、もし江差線が廃止されてしまったら湯ノ岱温泉へのアクセスはどうなるのだろう?
バスが通るのか、それともクルマでしか来れなくなってしまうのか。考えるとまたやるせなくなる。


温泉を出ると外は天気予報通りに雨。道路もべちゃべちゃ。


19時30分に湯ノ岱駅到着。19時39分発の函館行き最終列車を待つ。

 

 


函館行き到着。
単行で乗客は自分を入れて2名。
昼間は混んでいたけど、さすがにこの時間はいつもの江差線の風景。


雨の中を列車は進む。
やはり北海道の雪景色に雨は似合わない。明日は一変、吹雪の一日になるらしいけど。
やがて車窓に灯りが多くなってきて、定刻21時16分に終点函館に到着。


本日のお宿は「ホテルグランティア函館駅前」。何度か泊まってすっかりリピーター。


夕食は青森駅で購入した「ほたて弁当」。美味くてビールがグイグイいけちゃう。


弁当を食べ終わり時刻は0時。外はまだ雨。明日は小樽まで行く予定だけど、明日は大荒れの天気予報。
冬休みに続き、またしても運休の悲劇にあってしまうのか、心配なまま就寝。zzz…。



 

 

 


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