高校を卒業した後、必死にバイトしたお金を持って単身日本に来た18歳のツヤちゃ
んは日本のホストにどんな騒動を起こすのか。がんばれツヤ!
*****
「ツヤちゃん、どうしたの、その手。」と聞くと、「アレルギーなの。」
「ひどいね、真っ赤かで、あかぎれができているじゃないの。」
「東京では、お金がないから、99円ショップで食べ物を買っていたの。
それに、東京のゲストハウスでは一ヶ月65000円も出したのに、40人で、ひとつの
シャワーとひとつのキッチンだったの。」
「ぼってるね。わからないといって、そんなものなの東京ってところは。」
ツヤちゃんはニッカボッカはいて、毛糸の帽子をかぶって、軍手はめて、みじた
く完了。
寒い、寒いといって、この日の仕事がはじまった。
飛び交う言葉は、日本語と英語だった。
しかし、何とか仕事は進んでいった。
「ぼく、ツヤちゃんに、英語うまいってほめられちゃった。」と、気のいいパパ
が言うと、ママは、「バカね、ここは日本なのに、ツヤちゃんは、日本語を
習いに来たのよ。英語がうまいなんていわれて、どっちがホストなの。」
といった。
夕方、ツヤちゃんはホーレンソーを山のようにゆでてぺろりと平らげた。そして
「ヤミー、ヤミー (おいしい、おいしい)」と、キッチンの天井を
向いて一声ほえた。(いや、二声かな。)
***
つづく
んは日本のホストにどんな騒動を起こすのか。がんばれツヤ!
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「ツヤちゃん、どうしたの、その手。」と聞くと、「アレルギーなの。」
「ひどいね、真っ赤かで、あかぎれができているじゃないの。」
「東京では、お金がないから、99円ショップで食べ物を買っていたの。
それに、東京のゲストハウスでは一ヶ月65000円も出したのに、40人で、ひとつの
シャワーとひとつのキッチンだったの。」
「ぼってるね。わからないといって、そんなものなの東京ってところは。」
ツヤちゃんはニッカボッカはいて、毛糸の帽子をかぶって、軍手はめて、みじた
く完了。
寒い、寒いといって、この日の仕事がはじまった。
飛び交う言葉は、日本語と英語だった。
しかし、何とか仕事は進んでいった。
「ぼく、ツヤちゃんに、英語うまいってほめられちゃった。」と、気のいいパパ
が言うと、ママは、「バカね、ここは日本なのに、ツヤちゃんは、日本語を
習いに来たのよ。英語がうまいなんていわれて、どっちがホストなの。」
といった。
夕方、ツヤちゃんはホーレンソーを山のようにゆでてぺろりと平らげた。そして
「ヤミー、ヤミー (おいしい、おいしい)」と、キッチンの天井を
向いて一声ほえた。(いや、二声かな。)
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