京都の寺社505を歩く 上(洛東、洛北、洛中編) 下(洛西、洛北、洛南、洛外編) 山折哲雄著 槙野修監修 PHP新書刊 2007年初版。京都の寺社505の詳細なカタログだ。といっても 歴史書に近く創建~由緒がメインだが。観光ガイドのような書かれ方はしてないので 寺社マニアか京都が死ぬほど好きな人以外には難解かも。速読のあたしでも一冊読むのに1週間くらいかかってる。一冊400ページほどの新書なのだが なにせ情報量が多い。ありがたいのは それぞれに京都式住所と電話番号 拝観可能か 拝観料は?まで載ってること。まあ10年少し前なので拝観料なんかは上がってるだろうが 非公開かどうかがわかるのはありがたい。小さなモノクロ写真が載ってるだけなので観光ガイドとしては不向き。もっとも美味しい店とか何も載ってないから そもそも観光ガイドですらない。京都の大半の寺社の詳細カタログである。大半と書いたのは 京都には505もの寺社があるのか?と思われるだろうが まえがきにもあるとおり 来訪したが掲載してないところがあるってこと。あたしは前は西陣にいたのだが 一番近い七本松中立売西入るの日蓮宗本山の立本寺なんか載ってない(ゲゲゲの鬼太郎の元になった 幽霊子育て飴でも有名な寺 ただし観光寺院ではない)出町柳で萩の寺で有名な常林寺も載ってない。本満寺は載ってるが あの円山公園の枝垂桜と姉妹の枝垂桜についても一行も記載がない。そういうことをわかった上で購入されるといいかと思う。上巻は既に在庫切れらしくamazonでは古書のみ 下巻はまだ新本が買えるが まず上巻のみでいいかと。(PHPのサイトではまだ上巻もあるようだが オーダーしたら品切れかも) 山折氏の著書では奈良の寺社150を歩くだの江戸東京の寺社609を歩くだの鎌倉の寺社122を歩くなんてのがあるのだが あたしは関西以外は興味が無いので お好きな方はどうぞ。山折哲雄氏って何者?って思うぐらい著書が多いんだが調べてみたら日本の宗教学者、評論家。専攻は宗教史・思想史だそうだ。どうりで詳しいわけである。多くの資料から適切に情報を集めているのでかなり・・というか この手の本では最強であろう。タイトルに決定版・・とあるのもうなづける。良書である。まあ限りなく地味な本だが 京都や奈良の寺社が好きな人には必携だと思う。新書なのでバッグに放り込んでおくといいだろう。
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