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麻生圭子の京都エッセイ4冊

2023-09-09 11:05:06 | 
東京育ちの京都案内   文藝春秋刊 1999年初版 246P 1619円+税
東京育ちの京町家暮らし 文藝春秋刊 2000年初版 198P 1429円+税
東京育ちの京都探訪-火水さまの京  文藝春秋刊 2007年初版 253P 1524円+税
茶わん眼鏡で見た、京の二十四節気 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版)刊 2007年初版 237P 1500円+税
麻生圭子氏て大分の人で 1980年代のアイドル全盛時に作詞家としてヒット曲を多数作詞した有名人。あいざき進也・浅香唯・飯島真理・石野陽子・伊藤つかさ・今井美樹・岡田有希子・吉川晃司・小泉今日子・小比類巻かほる・田原俊彦・徳永英明・中森明菜・西村知美などなど。1999年に横浜出身 一級建築士の旦那と再婚して京都に移住したらしい。旦那さんは11下で横浜の人だが京大で院まで行ってるから そのご縁で京都。最初は御所東のマンション住まいだったらしいが 旦那さんの縁で御所南の町家暮らし。ここは京都に多い定期借家で 中は今風に改装されてたのを 台所の床板はがして走りを復活させて走りやおくどさんまで戻したらしい。床は漆塗りを自分でやって・・というのが2冊目の京町家暮らしで これは最初の町家。 東京育ちの京都案内・・の後ろの方に二軒目の町家の話が出てくるが まあ他は京都エッセイだ。いくらかけたかは知らないが5年で定期借家が切れて六波羅の旧家の離れというか隠居所か・・に縁があって相当痛んでたらしいが 茶室がついてる・・てので修復してお引越し。ここも借家だ。旦那が建築家さんだから 横のつながりで職人さん頼めるので また大枚つぎ込んだぽい。お金があればなんでもできる。 さて京町家暮らし 京都に住んだことが無い人だと イメージですごく憧れると思うが現実は夏は死ぬほど暑いし冬は底冷えがすごい。麻生さんは町家を戦前の姿に戻して システムキッチンどころか人研ぎの石の流しに 冷蔵庫は水屋に ホテルにあるような極小のを2台隠して冷蔵庫は見せない。で エアコンを設置しない・・て徹底しすぎてる。お客があるたびにPCやTVも隠してたそうな。普段も着物だったのかは知らんが写真を見ると全部着物。まあエアコン入れても隙間だらけなんで冷房なんか利かないし・・冬は火鉢と炬燵だけだったらしいので よく我慢できたな・・と思う。昔なら耐えるしかないが。結局19年いて 1年ロンドン暮らしして もう京都には戻らない・・と琵琶湖の湖畔の企業のセミナーハウスみたいなのを買って リノベーションして住んでるらしい。1957年生まれの66歳だから体が悲鳴をあげたんだろう。麻生さんは作詞なんて夢売る仕事してたから 築100年の京町家で暮らす京女を演じたかったんだと思う。あと これ4冊読んで思ったのが 京都のええとこのお家の方ばっかとお付き合いしてる。そやから お席も何もかもお高いところばかりだ。あたしは町工場で その辺のおっちゃん・おばちゃんと仕事してたから 公設市場や商店街で・・な生活。麻生さんのは京都の美味しいとこだけを上手につまんでるので世界が違う。麻生さんのは外から見た古都京都で あたしのは働く京都なので 違和感がすごい。4冊とも古本なので2~300円だし残すほどではないので処分の方向。図書館にあると思うので京都好きなら一読されたら妄想が膨らんでいいと思う。 さすが作詞家 夢を売るのは上手だ。
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