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白洲正子の贈り物 (ほたるの本)

2023-11-24 03:59:59 | メンタルヘルス
白洲 信哉著 世界文化社刊 2005年初版 269P 1800円+税
既に絶版 これも欲しいものリストに入ってた本だが 著者の白洲信哉さんは 白洲正子さんの次男の長男なので おばーちゃんの・・て位置で書かれた本。なので リスト入りはしてたが まあそのうち機会があれば・・と言う程度だったのだが 何故か本が呼ぶ。で メルカリを見たらそれなりの値段でamazonのマケプレを見たら1円で非常に良い・・がある。送料入れても281円だが 正子さんが書かれた本ではないので二の足を踏んでたんだが 図書館検索したらあるので借りてみた。本としては紙質がやたら良いのが印象的で ぱらぱら見て終わりだろうな・・と思ってた。amazonの書評に 「 この作品はよほどの白州正子フリーク以外は読まなくていいでしょう。」とあったのでう~むと思ってたのだが 読んでみたら お~~~っと言うぐらいにすごいというか面白い。ただ これを読む前にいっぱい出てる正子さんの著作をある程度読んでないと 何を言ってるのかわかんないのが難点だ。内容的には これは白洲正子がパトロンに見えるような位置で 正子さんと交友のある工芸作家や専門家だけど在野の人を 孫の目からみたおばーさまの影響みたいなものを取り上げた内容なので 評価が分かれるのは仕方ない。工芸作家さんでも皆さん自分は職人・・て思ってられるので あたしみたいに挫折はしたけれど 一度は京友禅の職人を目指したものにはとても面白いし そういう位置から見ると白洲正子さんて大きな影響力があったのだな・・とわかる。読んで面白いか?と言われたら 何を言いたいのかよくわからん・・と言う人が多いかも知れんが職人というか手仕事をする人には全てが腑に落ちるし どっちもすげー思想で生きてるな・・と思う。あたしが山梨の山奥と二拠点してたのは 自分の手で家を建てたい・・という願望があったからだし 周りに師匠となるいい人達がいたのは恵まれたと思う。若いころから食べたいものは自分で料理してたんで 外で食べるのは味を盗むためで 料理をするようになると器に興味が出てきて 瀬戸物市で安い傷物でも料理を引き立てる器を買い漁ったり 若いころから相当じじむさい趣味だったりする。転向したソフト屋でも 技術屋である一面 コードを見れば誰が書いたか大体わかるし ロジックの組み方が芸術的でうなったり糞だったりがわかるので ある意味職人でもある。結局自分の手で仕事するのが好きなので あたしも基本職人なんだろう。必死に勉強していい大学に入って大会社でいいポジションについて いっぱい稼いで いい暮らしをしたい・・という人生が社会的には偉いんだろうが あたしは手仕事で何か産み出せればそれが一番て思うのでズレてると思う。弟は前者だが あたしは後者のボンクラだが それでいい。 話がそれたが あまりにも面白かったんで他の人にも読ませたくなり2冊買った。 アホよねw しかし いろんな人に愛され 自由に生き いろんな人を育て 書かせりゃ一流以上 達筆 なんともすごいばーさんだったな・・と感心する。
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