都市で狩り

ねこさんがうちでご飯食べてても　２１時前になるとそわそわしだす。近くの大型スーパーのお惣菜に半額シールが貼られる時間だからだ（お店は23時までやってる）。で　お弁当３つに揚げ物数個とか　まあ無茶な買い物をしてくる。賞味期限の短いお弁当を何個も買ってもどうすんだよ？話だが　残りは翌日のうちの食卓で酒のつまみになることが多いので　廃棄はないとしてもだ・・　正直手作りするより安い・早いだが・・彼女がウィルス性腸炎でダウンしてる。薬は飲まなきゃいけないので　なんか食べれそうなものを・・とあたしも狩に行った。残業帰りの一人暮らしと思われる会社員やら　少ない年金でやりくりしてるので半額を狙ってるご老人とか　あんたらここで何してるん？というような夫婦連れとかで結構混んでる。まあ　このご時世だし　この時間から料理してたら遅い時間の夕食になるから　わからんでもないが　それにしてもなぁ・・京都の地域スーパーは絶対に半額を貼らない。それに閉店も20時にはみんな閉まってるんで　売れ残りはどーすんだろ？とか思う。家庭の味がある・・と答える人は今は1割ぐらいらしい。　彼女が油ものは無理というので　ヨーグルトとかこれなら大丈夫だろうとお豆腐買ってきて湯豆腐にしたんだが　結局吐いてたが　一言　京都のお豆腐を食べてるとこれは味のないプリンだ・・と言う。京都の商店街のお豆腐やさんのお豆腐ってしっかり大豆の味がして大きさは1.5倍でお値段は半分だ。お付き合いのある仕出し屋さんが　松茸あるねんけどいる？と言う。なんでも中国産らしいが大きい代物だ。それが驚くような値段。ほな2本もらうわ・・て　人生で松茸買ったのは初めてなのは悲しい。　松茸ご飯するのに個人商店で　昆布を買った。利尻の一等品というのと二等品で迷っておっちゃんに訊いたら　それ長さがちゃうだけ・・と言う。安くは無いがべらぼうな値段ではない。値段は裏切らない。旨味がすごい。スーパーの昆布はペラペラだがここのは厚い。出汁をとったあとは刻んで鰹節と炊いてご飯のおかずだが　出汁取った後でも美味しい。料理屋行くほど裕福ではない。外食ってほぼしないし　チェーン店の味はそこそこ　中食　つまりスーパーのお惣菜とかファーストフードは　不味くは無いが美味しくない。おかんの手料理・・これが一番だが　もうそういう時代ではないので　食べたいものがあればお店に食べに行って　その味を基準に自分で試行錯誤する。なので　おっさんなのに料理はする。高い食材を使ってではなく　その辺のスーパーの食材でも手間をかければ　それなりに美味しくなる。一緒に食べる人が笑顔になれば　その手間も報われるから　忙しくてもあたしは台所に立つ。買ってくるお惣菜が並んだ食卓は嫌だ。4時間残業だったとしても台所に立つような男でいたいものだ。