相変わらず暑い日が続いています。太陽の黒点活動はこの1週間くらいは穏やかなのですが、太陽風による磁気嵐があり、オーロラがよく見えているようです。先日はLiveオーロラというサイトでオンタイムのオーロラを観せて頂いています。幻想的です。もしも私が夜の空にオーロラが日常的に見える土地で暮らせば、宇宙での出来事を身近に感じすぎて、ついついあの世へと没入しまうことになるかもしれません(笑)素敵ですが、諸刃の刃のようです。こうやってたまにネットで間接的に観察できているくらいがよいのかな、と思います。あまりにも不思議に素敵すぎますから。
ところで、自分がここにこうして書かせて頂いていることに感謝するとともに、なにか自分の専門に基づきお役に立てることはなかろうか、とつねづね考えています。これまでも何か目についたことがあれば書いてきました。しかし、本当に専門としている分野に関してはかえって差し障りがあるため、なかなか書くことができません。おかしなものですが、これが今のところの私の限界です。そのうちに何事も変わっていき、いろいろなことを全て書くことができるときもあるかもしれません。それまではなにかと歯切れの悪いことをこっそり書いていくしかないようです。
これはかなり広く知られてきていることですが、毎日全ての方々の身体にがん細胞は生まれています。ただそのがん細胞は弱々しく、すぐに自爆したり、免疫系細胞によって溶かされたりしているために増えることはできません。ところが免疫系が弱くなりますとこれらのがん細胞がぽつぽつと生き残りはじめるのです。このことは、例えば免疫細胞(とくにT細胞)が破壊されていくエイズの患者さんではカポジ肉腫などのがんを発症するようになることからもわかります。また、細胞の自爆に関係するp53タンパク質の変異によって全身性にさまざまながんが発症することからも明らかです。
ともかく明るい気持ちで「なんくるないさ~」と過ごすことができるように努力する方が、がんについての心配をするよりもよほど大事なことだと思います。がんもふにょふにょといい気分になって溶けていきましょう。
心中で何を思うか、は大事なようです。
外面をどううまく繕っているかはともかく、心中で思うことにより、あらたな因縁が生成している。
このことは自分への訓戒であるわけですが、いけないことだとはわかっていましてもそれは反射のように思うことでありまして、思うに任せないのであります。
例えば、疲れていたりしますと何かにつけ気に障り「ちっ!」と舌打ちばかりすることも正直あるわけです。しかし、そういうひとつひとつも未来への因縁になっていくのだろうか、と思いますとじんわりと汗が出てきたりいたします。
そういうときは自分の身体が疲れているときでしょうから、身体を思い遣ってやらないといけないのかもしれません。5分でも10分でも目を閉じてしばし休息するのが正しいのかもしれません。最近、短時間でも一生懸命休めばかなり回復するということに気がつきました。あれこれ余計なことを考えず、目を閉じてじっとお休みするのです。「はぁ~、ゆるゆる~」とやっています。
自分の身体ををいたわり心も養生していきたいと思います。
現実を受け入れることは一歩を踏み出すために必要なことなのにもかかわらず、大変難しいことかもしれません。例えばある病を得たとします。その現実を受け入れることなく「そんなはずはない。何かの間違いでは?どうして自分が?」と悩んで立ち止まってしまうかもしれません。本当に人生は理不尽だったりします。しかし、そうして悩んでばかりでは時間を無駄にしてしまいそうです。
病を得た、という現実と向き合うことができれば今は沢山の情報が手に入ります。原因、治療方針、どの医師や病院が信頼できそうであるか? 同じ病に悩む方のブログなども見つけることができるかもしれません。とくにがんなどでは、今やセカンドオピニオンを聞くことが当たり前になってきています。自分の意志をはっきりともって、医師を選ぶくらいの気持ちで臨む方が多くなってきています。さらに治療法についても、いくつかの選択肢のなかから患者さんが選択することも可能であり、かえってその判断を求められることさえある時代です。
最近ふとしたことから、がんになられた方々のブログを読ませて頂いていました。みなさん、非常によく勉強されていて、ご自分の身体の様子などを細かく気遣い、身体の要求に耳をすましておられるのが印象的でした。医師が提示する治療方針についても盲従せず、今後をどのように生きていきたいかを自分でも考え、治療を選択されており、感動いたしました。
目の前にある現実をみつめて、受け入れること。それを否定しては未来はないということです。未来につながる現状を否定することは未来を否定することです。その、ごく当たり前でありながら究極の真理。人生の基本はかくもシンプルなのであります。
このところ研究成果の発信がさかんになっており、いろいろ興味深い結果が報道されています。目についたまま、書き出してみます。
食べるワクチン アミロイド・ベータ in ピーマン
神経幹細胞 + 抗てんかん薬(バルプロ酸)で脊髄損傷マウスの治療
悪性乳がん細胞が消失=人工ペプチドで免疫活性化-北海道大など
この最後の話題については少し詳しく調べてみたいと思っています。免疫療法も様々な試みが行われていますが、これはという方法はまだありません。しかし、大きな可能性を秘めているのは確かです。手術の難しい部位や微細な転移巣の治療にはもっとも効果的な治療法でありましょう。
太陽の活動がまた一段と上がってきました。この3日ほど毎日フレアが観察されています。黒点数も多い状態が続いています。ゆっくりと活動期らしい太陽になってきているようです。しかし、まだ過去の活動期に比べますと穏やかな太陽だということです。真夏の猛暑とあいまって、太陽の圧倒的な存在をひしひしと感じます。
たとえば辛い登山の末に頂上に立ち、圧倒的なパノラマを目の前にしたとき。降るような星空をながめているとき。など、自然の圧倒的な美しさや雄大さに出会ったとき、を想像してみます。あるいは宇宙空間にじっと思いをこらし、その圧倒的な『無』の闇を感じてみますと、、、
この地球上で起こっている様々なことが奇跡のようなことのように思えます。「何も無いよりも、マシ」ということがわかるような気がします。もう身もふたもない、最終的な真実であるように思います。そして、そのようなこの世で私たちは何を憶いだそうとしているのでしょう。
なかなか雄大かつ深淵なことです。