いや、結構すごいお宝でした。
「宝石」は地球のマントルの動き、プレートの動きによって生成される。
私としてはそのメカニズムと
どういう組成で貴石の結晶にどのような変化が起こるのか、
に興味がありました。
展示は大きく分かれていて、
1)貴石(宝石)の生成
2)原石から宝石
貴石の性質(硬度、色彩、光の吸収と放出など)
3)技巧
私の興味はもっぱら1)なので、2)〜3)は軽く拝見。
とはいえ、すごい展示物でした。。。
1)で今回の圧巻は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/00/450adc9d688ab08ff752dc68975018cf.jpg)
アメジストドーム(紫水晶が内部に析出したドーム)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/21/082970c9ea4174918ebb73e387a1f9d3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b6/b6a4edc265688631002009c5e77b6a4c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/1a/c84e3dea744944bcfac40a4b59d32b6d.jpg)
直径2.5mの巨大なアメジスト。ケイ素(シリカ)の結晶ドームです。
ゴツゴツの岩の中にこういう結晶がびっしりとあるわけで、
それはもう「お宝発見!!!」以外の何ものでもないですよね。
発見した方の驚きはいかばかりであったことか。
隕石の中にも貴石がある、とは今回初めて知りました。
確かに強烈な高温になるわけですから、できてもおかしくない。
2)の宝石になっていくところからは黒山の人だかりでした。
時間制で人数制限しているのですが、皆さん興味津々のようで。。。
貴石の組成によって、原子の配列が違うので、光の屈折度が違います。
それぞれに適したカットの仕方があるのですね。
高度に発達した技です。
そして「巨大宝石」なんて展示もあって、遠くから眺めただけですが、
その大きさにはびっくり。
そして最後はさまざまに加工された、由緒正しいジュエリーの数々。
これらは、ほとんど文化財。
過去の専制君主たちが職人に作らせたもの。
警備会社のスタッフも沢山いましたが、そりゃそうでしょう。
私としてはもっと1)の部分を知りたいと思いました。
特に隕石の中の貴石は興味深かったです。
地球のマントルの外側部分はほとんどペリドットだそうですが、
私、あの黄緑色のペリドット、大好きです。
地球のマントルから析出してくるんですね。
感慨深いです。
6月半ばまでの展示だそうですから、
ゴールデンウィーク中はさぞかし盛況でしょう。
2)、3)の展示の豊富さも圧巻です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/bc/6c097d3a1a01f5b212075011b20d17ba.jpg)
外ではシロナガスクジラと八重桜の饗宴。
地球はゴージャスですな。