東京は昨日こそ曇天でしたが、今日はよい天気に恵まれ、五月晴れのすっきりとした初夏の休日。とはいうものの、我が家は遠出の予定はございません。ともかく日々忙しい私たち。みんな連休はのんびりごろごろしたい〜、ということでめでたく一致。いつもより若干丁寧な料理をしたりして昼寝を楽しんでおります。
そう、今日は洗濯機の洗浄もしました。それはさておき、花粉症についてもう少し、お付き合い頂けたらと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/2f/f4d734db76238d0def7028b24f35145f.jpg)
※ 美しい繊細な花、その名もホワイトレースフラワー。今満開です。ご近所にいろいろな花を咲かせていらっしゃる方がいまして、いつも楽しませて頂いています。
さて、花粉症について今回書こうと思ったのは2点。
1点目は前回の薬の話し。例の点鼻薬を「使ってもいいことない」と耳鼻科医が言っている、という情報が伝わってきましたので、それは違うでしょ。ということを書きました。使い方に気をつけるべきではあっても、使うべきでない、とはどういうことなんでしょうか?耳鼻科の問題は耳鼻科に留まらず、全身の問題につながって行くのですが、それは耳鼻科の医師には「関係ない」? のでしょうか。久々に腹に据えかねたので、ちょっとしつこく書いてみました。
もう1点は、花粉症は果たして「花粉」症なのか?ということ。杉やヒノキの花粉は太古の昔からありました。それが何で今頃「花粉症」なのか? 以前から不思議に思っていました。
私が発症した時のこと、その後の症状の変化などを考えあわせると、どうも花粉だけが発症の原因ではなかったのでは、と思えるのです。
あのころ、私のいた研究所は幹線道路のすぐ脇にありました。ただ、東京の大気汚染は例の首都圏排ガス規制によってかなり良くなっていて、あの当時でもすでにそれほど酷い状況ではなかった、と思います。とはいえ、トラックの交通量の多い幹線道路の脇にあり、自分も車で通勤していたわけで、低濃度とはいえ、一日中排気ガスに晒されている状況ではありました。
もう一つ、気になっていたことは、農薬。住んでいたところは東京の郊外で、周りには畑などが広がり、大きな木のある公園なども近くにあって、とても自然に恵まれたところ、と思っていました。
ところが、奇妙なことに気がついたのです。ベランダの草花が、あるとき一斉におかしくなり、枯れ始めたのでした。またある時は、いきなり沢山の虫がやって来て、一週間で丸坊主になってしまったこともありました。
気をつけていますと、どうも周りの畑に薬の散布があった後にベランダ植物の異変が起こる、ということに気がつきました。
おそらく、除草剤や、防虫剤などでしょう。それらは作物に散布されるのですが、風に乗って我が家のベランダにも届いていたのだと思います。
それらの化学物質はおそらく土にも残ることと思います。そしてその土は春の強い風でまき上げられ、部屋の中まで入ってきていました。土についていた化学物質も同時に部屋の中に入ってきていた、ということです。
あるとき強い風が吹いた次の日、花粉症の症状は最悪の状態になりました。また黄砂の降った日も酷い症状が出ました。その一方、花粉が大量に飛んでいます、という報道があっても、症状はそれほどでもなかったりしたのです。
花粉症の日々の症状の軽重と花粉の飛散量はミクロには一致しないのでした。
どうも花粉ではなく、ある種の化学物質が症状の引き金なのかもしれない、と考えが及びました。そして日々過ごす研究室に目を向けたとき、ホルマリンの管理が非常にいい加減であることに気がつきました。世間ではうるさく言われるようになって久しかったのですが、大学を含めた基礎研究を行う研究室ではきちんと密閉されていませんでした。
研究室では、そこで働く人々の健康(労働環境ですね)への配慮が著しく欠けていた、と言わざるをえません。今から20年近く前のことです。今はそうでないと信じていますが。
これらのことから、ひょっとすると、これらの化学物質への日々の暴露が花粉症発症の第一原因だったのかもしれない、と思い至りました。
幸いなことにその後いろいろあって、現在はそのような化学物質から遠く離れた環境で暮らし、仕事をしているのですが、花粉症は治ってはいません。ただし、軽くはなっています。今年は花粉飛散量が多い、とのことで確かにここ数年に比べ、点鼻薬のお世話になる夜が多かったと思います。しかし、10年前と比べますとかなり軽くなりました。
皮肉なことですが、都心部に住み始めて久しぶりにカタツムリやバッタをを観ました。沢山の小鳥やら海鳥。鳶やサギもみかけます。かえって環境に化学物質無いために昆虫が生息しているようなのです。
もちろん杉の木を含めた里山の整備も重要なことですが、郊外の田園地帯での化学物質についても、考える必要があるでしょう。
私の場合、仕事柄様々な化学物質を扱う不健康な職場環境だったのですが、普通のオフィスにお勤めの方も、もしかすると気がつかないうちに何らかの化学物質に暴露されていた、という可能性もあるかもしれません。
例えばありがちなのは塩素。カップなどの消毒、と称して、信じられない濃度の次亜塩素酸溶液(ハイター等を薄めたもの)を作ってカップを浸していたりします。 オフィスの給湯室などは換気も不十分ですから、非常に危険なのです。しかし、あまりうるさく注意するのも何なので、ついでのときに、消毒にはクエン酸で十分ですよ、と言っています。
これに限らず、現代生活においては、化学物質について生活のあちこちで気を配っておいて損はないと思います。花粉症に限らず、アレルギー反応の原因になりえますから。
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