もうすぐ、今年度も終わります。子どもは学校のクラス替えの結果を聞いて騒いでいました。誰それと別のクラスになったの、誰それと一緒のクラスになったの、担任の先生が誰それだのと言っては、来年度の学校生活についてあれこれ思いを巡らしているようです。
この時期、騒いでいるのは子どもばかりではありません。仕事場でも配置換えがあって、大騒ぎ。いい大人がばたばたしているのはちょっと見苦しい。仕事に支障がないよう、せいぜいきちんと引き継ぎを行って頂きたいと思っています。
現在の職場環境は割合よく、変な圧力はあまりありません。少々気になることはありますが、その方も人間としてはちゃんとしている方なので大丈夫でしょう。
懸念があまりない職場環境というのは本当に何年ぶりでしょうか。
私はしばらくかなりよろしくない環境にいましたので、今は本当に気楽です。明らかに人を傷害する目的をもった人間がいる、しかもそういう人間がトップであった場合、その組織は自滅するしかありません。私の以前の職場はそういうところでした。類は友を呼ぶと言いますが、同様の人間がトップの周りに集まり、どうしようもなくなりました。私もできる努力はしましたが、最後は力尽きました。
幸い私は心理的な傷が深くならないうちにそこから出て、新たな組織で仕事ができています。そろそろ新しい組織にも慣れ、少し心にも余裕ができてきました。以前の職場をある程度客観的に語る心の準備も整ってきたように思えます。
トップが独裁者の組織では一体何がおこるのか。下にいる人々はそれなりの職階と職責があるわけですが、それは名ばかりであり、全てはトップとその従者。敢えていえば奴隷でした。うつになって出て来れなくなった人もいました。みな、ただ言われたことをこなすことに心を砕いていたのです。私はそのトップを密かに”将軍様”と呼んでいました。(続く)