久しぶりに六本木へ。
泉屋博古館東京の『オタケ・インパクト』展へ。
尾竹越堂、竹坡、国観の三兄弟、全く存じ上げず、本当に驚きました。
一時は「展覧会芸術の申し子」とまで言われた、
との説明書き通りの素晴らしい絵の数々。
3兄弟共に才能の塊のよう。
特に竹坡のエネルギーと型破りさ、表現と画題の幅広さは一線を超えています。
『九官鳥』からの『月の潤い・太陽の熱・星の冷え』です。
あともう少しでバウハウス。クレー、カンディンスキー。
同時代、ですよね。
彼の日本画から踏み出した表現を集めた展示も観てみたい。
それにしても、いくら岡倉天心と衝突したからといって、
ここまで埋もれてしまっていた、とは。
東京都近代美術館には数展所蔵されているらしく、
観たことのある方がぼちぼちいらっしゃる。
私は近代美術館にはあまり足を運ばないので、全く知りませんでした。
『踏絵』(国観)は竹坡が岡倉天心と衝突した展覧会に展示されていたもの。
展示を途中で取りやめて、その後お蔵入りしていたようだ。
2022年に国観のご遺族から寄贈され、今回の展覧会で初めて披露されたとのこと。
あまりに勿体無いこと。
これからも彼らの作品を掘り起こして展示していただけると嬉しい。
いくつものテーマで展覧会ができるのではないでしょうか。
せっかくなので、久しぶりに神宮へも出かけました。
明治神宮は明日、新嘗祭。
奉納された農産物とともに菊花展も開かれていました。
皆様の丹精が心に沁みます。
農芸高校の生徒さん制作の懸崖づくりも展示されていて、ちんまりと可愛らしかった。(写真撮り忘れました。すいません。)
神宮では聞こえてくる声はほとんど外国語。
英語は少なく、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語、??語
たまに日本語。
彼らの声も100年の杜に吸い込まれ、
鳥の声と、玉砂利の音に混じって消えていきます。
立派な神社になりました。
東京は昨日、今日はそこそこ暖かかったのですけど、
ー昨日までの数日は寒かった。
体調不良の方、続出です。
暖かくしてお過ごしください。