今朝の八ヶ岳は晴れて、稜線が見えています。 甲斐駒では低い雲が出ていますが、稜線は見えています。
7時のウィンドプロファイラでは、河口湖の上空2kmで17m/s、3kmで欠測。熊谷の上空2kmで5m/s、3kmで12m/sです。
赤岳天望荘は本日より営業開始です。
●赤岳天望荘(2722m)7時現在 2℃ くもり 西風
今朝の最低気温 1℃ 昨日の最高気温 1℃
●八ヶ岳山荘(1502m) 7時現在 5℃ くもり
今朝の最低気温 1℃ 昨日の最高気温 13℃
今朝の八ヶ岳は晴れて、稜線が見えています。 甲斐駒では低い雲が出ていますが、稜線は見えています。
7時のウィンドプロファイラでは、河口湖の上空2kmで17m/s、3kmで欠測。熊谷の上空2kmで5m/s、3kmで12m/sです。
赤岳天望荘は本日より営業開始です。
●赤岳天望荘(2722m)7時現在 2℃ くもり 西風
今朝の最低気温 1℃ 昨日の最高気温 1℃
●八ヶ岳山荘(1502m) 7時現在 5℃ くもり
今朝の最低気温 1℃ 昨日の最高気温 13℃
今朝の八ヶ岳・甲斐駒は晴れて、稜線がきれいに見えています。
7時のウィンドプロファイラでは、河口湖の上空2kmで7m/s、3kmで欠測です。
●赤岳天望荘は休館中です。
●八ヶ岳山荘(1502m) 7時現在 1℃ 晴れ
今朝の最低気温 -1℃ 昨日の最高気温 12℃
雲から山の天気を学ぼう(第3回)
今回は、上層雲より低い高度(約2~7km)に浮かんでいる中層雲について紹介します。
Ⅰ.中層雲(中位のところに浮かんでいる雲)
中層雲は、なめらかで一様な雲を表す「層」がつく「高層雲」、塊状を表す「積」がつく「高積雲」に分けられます。「高」がつくのは、これより低い下層雲にそれぞれ「層雲」、「積雲」があるためで、それより高い雲という意味がこめられているからです。
また、ここで「乱」という字がつく雲が初めて出てきます。「乱」は、雨や雪を降らす雲で、10種雲形の中で2種類のみになります。このうち、中層雲に属するのは「乱層雲」というなめらかで一様な雲です。
a)高積雲(ひつじ雲)
高積雲は、ひつじ雲とも呼ばれ、巻積雲(うろこ雲)より低い、高度2~7㌔くらいに浮かぶ雲です。うろこ雲と似ていますが、それよりもひとつひとつの雲塊が大きく、雲の底が灰色になりっていたり、陰影があることでうろこ雲と見分けられます。夕焼けに染まる高積雲はとても美しく、筆者の大好きな雲のひとつです。空全体に広がっているときは、天候が悪化することが多いので注意が必要です。
b)高層雲(おぼろ雲)
太陽がおぼろげに透けて見えることが多いことから、おぼろ雲とも呼ばれます。「曇り空」から連想される代表的な雲です。空全体を覆う灰色の雲で、太陽や月が雲を通して透けて見えることがあります。時間と共に巻層雲(うす雲)が厚みを増し、高層雲に変化したときは、低気圧や前線が接近していることを示しており、数時間後に雨が降り出すことが多いです。高層雲が厚みを増してくると、標高の高い山では霧に包まれ、雨や雪が降り出します。
c)乱層雲(雨雲、雪雲)
雨や雪を降らせる、暗い灰色の雲です。雲の底は2km位で、発達した雲になると、雲のてっぺんは6~7kmに達します。雨や雪が降る直前には、ちぎれた低い雲が現れることがあります。「雨雲(あまぐも)」や「雪雲」とも呼ばれます。この雲による雨や雪は、シトシトと長時間、降るのが特徴です。高層雲(おぼろ雲)が出現した後に現れることが多いですが、高い山ではガスに包まれて高層雲から乱層雲への変化が分からないこともあります。温暖前線の前面や低気圧の東側、北側に現われる雲です。
次回は、下層雲について学んでいきましょう。
文、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)
※図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。
3月28日(月)は全国的に不安定な天気となり、各地でにわか雨が降った他、東京などではひょうも降りました。ここ八ヶ岳周辺でも午前中の好天から一転、午後は標高の高い場所で降雪となりました。このような天候の急変を雲の変化から察知していきましょう。
さて、上の天気図を見ると、日本付近は日本海側を中心に日本の東海上と中国大陸東岸にある高気圧を連なる高圧帯に入っています。つまり、好天が続く気圧配置です。
このため、朝から青空が広がりましたが、午前早い時間から山の方にはもくもくとした積雲が湧き立ってきました。まるで夏のような光景です。このような雲が朝のうちから現れるときは大気が不安定な証拠です。雲がやる気を出していくかどうか注意します。
時間とともに、雲は上方に成長していきました。雲がやる気を出している状態です。
さらに、雲は発達を続け、雲の中に真っ暗な部分がでてきました。このような雲は雷を発生させる可能性があります。高いところから、低いところや車の中、建物の中に避難しましょう。
山の中でこのような雲が出てきたときは、雷や沢の増水、落石、土砂崩落などのリスクが少ない場所に避難することをおすすめします。
さて、このように雲がやる気を出す原因については観天望気講座77 http://blog.goo.ne.jp/yamatenwcn/e/d8d91a3876370b0670790c4b3b078e43 で解説しておりますので、参考になれば幸いです。
今回は、上層の寒気が雲のやる気を出させてしまいました。
上の図は500hPaという高度約5,500m付近の天気図です。赤い線は-24℃の等温線で上空に強い寒気が入ってきていることが分かります。目安となる等温線は季節により異なり、真冬は-36℃や-30℃、この時期は-27℃になります。日本付近は-24℃以下の寒気に覆われて輪島や潮岬の気温は-28℃以下となっています。このようなとき、地上付近の気温が上昇したり、湿った空気が入ると雲はやる気を出してしまうのです。
雲がやる気を出したときの観天望気講座は過去にも説明しておりますので、参考にしてください。
観天望気講座75
http://blog.goo.ne.jp/yamatenwcn/e/2ad54953e87c9aa02a50f56d3f5850ee
※図:気象庁提供
※図、文章、写真の無断転載、転用、複写は禁じる。
写真、文責:猪熊隆之