今朝は早い時間は晴れていましたが、レンズ雲が浮かんでおり、上空では風が強くなっているようです。また、この時間は高積雲から高層雲の波状雲が広がり、くもり空となっています。山麓(910m)では今朝9℃でした。
●赤岳展望荘(2722m) 西風強い 晴れ
気温は観測データに信用性がないため、掲載しません。
●八ヶ岳山荘(1502m) 晴れ
最低気温7℃ 昨日の最高19℃ 7時現在10℃
今朝は早い時間は晴れていましたが、レンズ雲が浮かんでおり、上空では風が強くなっているようです。また、この時間は高積雲から高層雲の波状雲が広がり、くもり空となっています。山麓(910m)では今朝9℃でした。
●赤岳展望荘(2722m) 西風強い 晴れ
気温は観測データに信用性がないため、掲載しません。
●八ヶ岳山荘(1502m) 晴れ
最低気温7℃ 昨日の最高19℃ 7時現在10℃
今朝の八ヶ岳も快晴です。甲斐駒もよく見えています。
河口湖9時、2km欠測、3km12m/sです。
●赤岳天望荘(2722m) 7時現在 1℃ 晴れ
今朝の最低気温 -5℃ 昨日の最高気温 15℃
●八ヶ岳山荘(1502m) 7時現在 7℃ 晴れ
今朝の最低気温 6℃ 昨日の最高気温 19℃
台風から温帯低気圧に変わり、低気圧および、そこから延びる温暖前線が接近してくるときの雲の変化を見ていきましょう。春、秋に多く見られる悪天のパターンです。
上の写真は朝7時頃の八ヶ岳西側から見た八ヶ岳の写真です。まだ、晴れていますが、上空には巻積雲(写真の中の①)が見られており、上空の大気が乱れていることがわかります。これは遠く黄海付近にある台風から変わった低気圧の影響です。水面に石を落とすとその波紋が広がるように、低気圧によって乱された空気の波紋が遠く八ヶ岳上空まで達したのでしょう。
また、②の雲は巻層雲です。この雲が全天を覆うようになると、あるいは高層雲というより低い灰色がかった雲に隠されるようになると、悪天の前触れです。
さらに、巻積雲や巻層雲が広がっているときに、③のような、低い雲(層雲)が現れると天気が下り坂になることが多いです。下層(高度2km以下)で、湿った空気が入りこんでいるときに、このような雲はできるからです。
下の写真は、上の写真の2時間後(9時頃)の写真です。空全体が薄い雲に覆われ、所々、灰色の高層雲が広がっていることがわかります。また、八ヶ岳山腹に見られた雲はさらに上昇して厚みを増しています。温暖前線が確実に近づいている証拠で、このようになると、雨が降り出すのは数時間後になります。
さらに、数時間後(14時頃)になると、高層雲は乱層雲に変わり(下の写真)、八ヶ岳の稜線を覆うようになります。雨が降り出しました。
温暖前線の構造を見てみると、前線から遠いところから巻雲、巻層雲(巻積雲)、高層雲、乱層雲となっております。まさに、この日の雲の変化そのものです。このように、雲の変化を見ていくことで、低気圧や温暖前線の接近を知ることができます。上層だけでなく、下層の雲の広がり具合もポイントとなります。
参考までにこの日の9時の天気図を掲載しておきます。
観天望気27にも同じような天気変化を記載しておりますのでご参考までに。http://blog.goo.ne.jp/yamatenwcn/e/d0b6e2d7009263454b561a0b61b61f6c?fm=rss
※図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。
文責:猪熊隆之
今日は綺麗な巻雲が見られましたので、その話を。巻雲というのは、雲の中で一番高いところに浮かんでいる雲です。この時期は、ジェット機が飛ぶような10~13km位の高度にあります。したがって、巻雲ができるところは氷点下40℃以下の気温となっており、巻雲はすべて氷の粒でできています。氷は太陽光を通しますので、透き通ってみえるのです。
さて、下の写真の中にある雲は巻雲ですが、赤い囲み線の部分(白い濃い部分)と緑色で囲んでいる部分(やや薄い部分)のどちらで雲は生まれているのでしょうか?
答えは、赤い囲みの部分で雲が生まれており、緑の部分で雲は蒸発して消えていっています。白い濃い部分はそれだけ雲粒(氷の粒)が密集していることを示しており、ここで上昇気流が起きて雲が次々とできているのです。一方、緑の部分は次第にこの雲が下降しながら蒸発していっていることを示しています。このように、雲をじっと見ていると、雲が生まれるところ、消えているところをイメージできることがあります。たまに、雲をしばらく見てみると、面白いですよ。
※図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。
文責:猪熊隆之
9月27日11時53分に御嶽山が噴火し、多くの登山者が被害に遭われました。
犠牲になられた方にお悔やみ申し上げますとともに、けがをされた方にお見舞い申し上げます。
一刻も早い救助を願っております。
気象庁は御嶽山の噴火警戒レベルを3に引き上げ、入山規制を行っています。