ここ数日は日本各地で雨模様の梅雨空が続いていますが、今年の梅雨明け時期について、専門天気図で考察してみましょう。
週明けの6月27日(月)頃から太平洋高気圧が強まり、通常であれば一時的なもので、再び弱まって梅雨前線が日本列島に停滞するのですが、今年は、そのまま強まった状態がしばらく続きそうです。この予想が変わらなければ、記録的に早い梅雨明けになる可能性があります(気象庁の梅雨明け発表を保証するものではありません。気象庁の発表の場合、夏型の気圧配置になっても午後からのにわか雨や雷雨が続くなど、不安定な天候のときには発表しないケースがあります)。この予想は、日本のモデルだけでなく、欧米のモデルでも一致しているので、ある程度信頼性はあると思います。
太平洋高気圧の勢力は、500hPa面の5,880m等高度線が目安です。5,880m以上に覆われている範囲、あるいはそれ以下でも等高度線の間隔が広い範囲に入れば、高気圧の勢力圏内です。
雨の少ない梅雨になりそうで、高山植物など植生への影響も心配ですし、白馬大雪渓や剱沢の雪渓の減少スピードにも影響を与えそうです。
500hPa専門天気図の見方など詳しくは、ヤマテンyutubeチャンネルの下記動画をご参照ください。
天気図の見方第13回~500hPa面高度予想図からの梅雨明け予想2020年版~ https://youtu.be/VJ-MWg70LFI
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