先週の土日は、日本母親大会in岩手に参加しました。久々の遠出、ちょっとした旅行気分も味わいながら、1日目の特別企画・被災地訪問でも、2日目の全体会でも、たくさんのことを学び、いっぱい感動してきました。
6年前の震災直後に訪れた陸前高田市を、念願叶って再び訪れることができ、かつての街並みを思い出しつつ、真新しい公共施設や商店に復興の兆しを見ました。しかし、まだ中心部はかさ上げの途上。まだまだこれから、と言うのが実態でした。
全体会では、知事や市長の来賓挨拶に情勢の変化を感じました。
また、記念講演をされたフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんのお話では、東日本大震災から立ち上がる漁師さんのエピソードなどとともに、カンボジアの地雷の被害や、シリアの美しかった街並みが破壊され、温かい人柄の国民が傷つき避難民となっている生々しいお話も聞けました。
ヒロシマ・ナガサキを経て平和的な国家をつくってきた日本、70年余にわたってどこの国も攻撃していない日本、シリアでは「日本から来た」と言うだけで握手を求められるほど親日感情が強いそうです。紛争地域の人々にとって私たちの国・日本は「世界の中の特別な国」なのかも。戦争したがるリーダーが現れて、軍需産業の儲けのために、この国際ブランドを手放すなんて愚かすぎますね。
シリアの人々がいちばんこわいのは、シリア政府やISではなくて、「世界の無関心」だと。確かにほとんどニュースにもなっていません。現地を知らない私たちに、写真という媒体で状況を知らせ、同じ地球に住む隣人の危機に気づかせてくれる、フォトジャーナリストという仕事。彼女自身、写真で人を救えるか?と悩んだこともあったそうですが、それが確実に大きな役割を担っていることは間違いありません。