未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

9月議会報告(2)

2014-09-30 07:22:21 | 泉佐野市議会
 議会報告をシリーズでお伝えしたいと思いつつ、月末課題に追われて更新できませんでした。申し訳ありません。

 今朝は曇りがち。午後遅くには雨になるところもあるようです。

 9月議会は決算議会です。今年度は私が決算特別委員会の委員として決算の審議に臨みました。分厚い「決算書」と同時に、「決算の概要」という冊子が大きな役割を果たします。
 それらをもとに、詳しく知りたいことについて資料請求をして、精査して委員会で質問したいことを準備しました。今回は、高道議員からもたくさん助言をいただき、彼の意見も参考に質問や要望を組み立てました。私一人では見落としていたこともたくさんあり、資料のボリュームも委員会での質問の回数もかなりのものになりました。準備の時間もかなりかかりとてもしんどかったですが、その分得たものも大きいと思います。

 25年度決算で、国から義務づけられた「財政健全化」をやり遂げ、「早期健全化団体」というレッテルを返上することができました。もともと前市長時代に19年間の計画が作られていたものを、なんと5年で達成。こんなに短期間で達成したことの裏返しとして、さまざまな形での弊害が生まれています。

 決算上の数字では黒字とは言え、多額の借金を抱えています。まだまだ課題山積の泉佐野市です。

 市民のみなさんからも、さまざまなご意見を伺っています。そもそも何のための健全化なのか、その視点を失っては意味がありません。市民本位の市政実現に、情報収集と情報発信は欠かせませんが、その大本となる学習の重要性をますます実感しています。真実を知ることほど、自分の力になることはありませんから。

9月議会が終わりました

2014-09-26 15:13:10 | 泉佐野市議会
 きょう午前、泉佐野市議会9月定例会が終わりました。
 いくつかの条例制定や補正予算など10の議案と、決算認定8件、人事案件の追加議案2件すべてが可決されました。

 私たち日本共産党議員団が、問題があると判断して反対したもののうち、特筆すべきものをご紹介します。

 まず第一に、ひじょうに危険な「市民課窓口の民間委託」です。本年(平成26年)度予算の補正として、この先平成30年度までの4年半にかかると見込まれる委託料・2億3400万円が計上されました。戸籍や住民基本台帳にある個人のプライバシーが大ピンチです!
 実施は来年7月からということです。反対の声を広げやめさせましょう!

 二番目は、子ども・子育て支援新制度に関わる3本の条例です。学童保育、家庭的保育・小規模保育事業、認定こども園をはじめとする新しい制度における受け皿の運営や施設の基準を定めるものです。
 消費税増税を財源に、公的保育の責任を後退させて保育を企業の儲けの対象にする、こんな狙いの下導入される制度ですから、自治体がどれだけ踏んばるか重要です。
 でも、これに関する3本の条例はすべて「国基準どおりとする」という中身で、市の「子育て世代の支援をしっかりやっていこう」という意気込みが感じられないのです。

 三番目以降は、順次ご報告していきます。

9月議会後半本会議

2014-09-25 07:17:53 | 泉佐野市議会
 9月3日に始まった9月定例会も、いよいよ終盤です。
 昨日は開議冒頭から一般質問で、我が日本共産党からは、高道一郎議員が会派代表質問を行いました。「市長の歴史認識」と「業務の外部委託」について質問しました。
 たくさんの傍聴者が来てくださり、ありがとうございました。
 詳しくはあらためて。

 きょうは一般質問の残り。その後は議案や決算認定についての採決です。
 市民目線でひとつひとつをチェックし、反対せざるを得ないものがたくさんあります。それらについての反対討論を行います。これまでも、反対するときにはその理由を述べて討論してきましたが、今回ほど討論原稿づくりに苦労したことがあったかな、と思わせる中身でした。

 さあ、きょうもがんばっていきましょう!

北東アジア平和協力構想

2014-09-21 08:57:25 | 日本共産党
 今日のしんぶん赤旗1面トップは、志位委員長が19日に「アジア政党国際会議第8回総会」で発言したことについてです。
 総会のメインテーマは「アジアの共同体の構築」で、志位委員長はこれを歓迎し、「アジアの平和協力、核兵器のない世界を」というテーマで発言したそうです。

 この間、中国や韓国と歴史認識や領土問題で緊張が続いています。「集団的自衛権」行使反対の訴えの中でも、「中国や韓国が攻めて来たらどうする?」とおっしゃる方がおられました。これは、「個別的自衛権」の問題で議論は別になりますが、そもそも武力でもめ事を解決するということをきっぱりやめる覚悟を決めて、「戦争しない国」として「平和憲法」の下、再出発したのが戦後の日本のあり方ですよね。
 その日本の国の一員として、「平和、友好、協力、繁栄の『アジアの共同体』をめざそう」と呼びかけることは、とても自然であたりまえのことだと思います。

 「戦争はいややけど、やられたら反撃せなあかんのと違う?」「近くの国といろいろもめ事あって、物騒やんか。」とお考えのみなさんも、不戦の道を選択した先にある希望の世界をご一緒に想像しませんか。

 志位委員長の発言全文はこちらから 



東佐野駅前

2014-09-16 08:32:06 | 日記


 駅頭宣伝に行ってびっくり!
 ロータリー工事の開始時期を質問したら、「まだ決まっていない。10月頃になると思う。」と、先週の決算委員会で聞いたばかりです。
 工事中は仕方ないとは言え、ひじょうに危険な状態です。お通りになる際は、くれぐれもご用心ください。

議会中も駅頭宣伝を

2014-09-16 05:17:44 | 日本共産党
 9月議会は中盤を迎えています。
 と言っても3連休明けの今日は休会で、明日関西国際空港問題対策特別委員会が関空の視察という形で行われます。地盤沈下が止まらない空港島、他にはどんな課題を抱えているのか、予習して臨みます。

 さて、定例の早朝駅頭宣伝は、先週は議会の関係でお休みして、今週にずらしました。今日から3日間、3つの駅での宣伝をする予定です。
 今朝は東佐野駅にてビラをお配りします。内閣を改造して目先を変えても、民意に背く矛盾だらけの政治を続ける安倍政権。そんな政治を続けさせては、日本の存亡にかかわります。安倍政権打倒の国民的大運動を呼びかける日本共産党の政策をお知らせする『亡国の政権にレッドカード!』と題したビラをお配りします。
 ビラの写真をアップしようとしましたが、うまくいきません(T_T)どこかであなたのお手元にも届くといいのですが…。
 

 

代表質問

2014-09-12 10:58:49 | 泉佐野市議会
 一昨日決算特別委員会が終わり、午後5時に質問の通告が締め切られました。後半本会議の代表質問・一般質問が出そろいました。市のホームページでお知らせしています。こちらからご覧ください。

 私たち日本共産党議員団からは、6月議会に続き高道議員が質問に立ちます。日時は、9月24日(水)の11時半ごろからお昼休憩までと、午後1時から半時間くらいになると思います。お昼休憩をはさみますが、ご都合のつく方はぜひ傍聴にお越しください。

 千代松市長の政治姿勢、特に「歴史認識」について質します。安倍首相は軍国主義復活を狙っているのかと思われる怖い言動が目立ちますが、同じ自民党の千代松市長、憲法、平和、戦後教育のあり方などについてどう考えているのでしょう。「国旗国歌条例」の制定や職員の自衛隊研修、「はだしのゲン」の学校図書室からの回収など、これまでもその危険な思想に直面してきました。

 質問のもう一点は、公務の民間委託についてです。この間さまざまな業務が、指定管理制度や委託という形で民間に担われてきました。効率化とかスリム化とか、民間のノウハウを活用すれば、中身は充実されて経費は節約できるなんてほんとうでしょうか。
 その検証も充分できていない下で、今度はいよいよ戸籍や住民票を扱う市民課の窓口業務を民間委託しようとしているのが千代松市長です。何しろ現在約600名の職員を、最終的には100人にまで削減しようというのですから尋常ではありません。
 この件については、東京都足立区で法的に問題があるとの指摘を受け、一部を委託から区直営に戻すという事態になっています。住民のプライバシー保護の観点からも、大問題です。

 このような「過剰な市場化」が進められる背景には、安倍政権の「成長戦略」があります。法務省は昨年3月、戸籍事務の委託可能範囲を拡大しました。これに飛びついた足立区で起こっていることに学ぼうともせず、同じ過ちに道を開く千代松市長の暴走に、住民目線で歯止めをかけることが議会に求められていると思います。

 「窓口業務委託料(市民課)」として、平成30年度までの期間で2億3,400万円という補正予算案も出されています。これに反対しなくては、市民の安心を守ることはできません。

いよいよ大詰め

2014-09-09 23:41:45 | 泉佐野市議会
 決算委員会2日目が終わりました。
 昨日1日目は、人件費、議会費、総務費、民生費までの質疑が終わり、衛生費・労働費・農林水産業費・商工費の途中で時間切れ、延会となりました。
 きょうはその続きから始まり、土木費・消防費、教育費まで、少し時間を余らせて予定の範囲が終わりました。
 明日は、一般会計の歳入と、国民健康保険や介護保険などの特別会計と、水道事業会計について審議します。

 自治体の会計は歳入と歳出からなっており(官庁会計)、これが負債(借金)を見えにくくしているという欠点があります。歳入歳出の差引がプラスで黒字、と思ったら、実は大量に市債を発行していて莫大な借金を抱えているとか・・・。
 議員になるまで知らなかったのですが、水道事業だけはこの仕組みとは違っていて、企業会計方式です。つまり、複式簿記であり、決算書には損益計算書や貸借対照表もついています。
 この背景には、水道事業が充分いきわたっていなかった時代に、一部地域の住民だけの特別な事業であったことから、独立採算制にして料金で賄うという考え方があったからだそうです。そして今でも、地方公営企業法という法律で、一般会計と分けて、企業会計方式で処理するように定められているのです。しかし今ではそんな特別なものではありませんので、そういう視点で見ることが求められています。

 さて、明日の準備にまだまだかかりますので、肝心の決算の中身についてはまたあらためてご報告させていただきます。

 

二つの常任委員会

2014-09-04 23:41:38 | 泉佐野市議会
 市議会の9月定例会は、昨日の総務産業委員会に続き、今日は厚生文教委員会が行われました。総務の方には高道議員が、厚文(こうぶん、と略します)には私が出席しました。

 総務産業委員会では、女性消防団員を新たに募集するための定数改正や、警察の要望で駅前を重点に防犯カメラを設置するための補正予算など、午後にわたり数多くの議案が審議されました。

 今日の厚生文教委員会は午前中で終わりましたが、来年度から実施予定の「子ども・子育て支援新制度」に伴う条例制定の議案3本については、各議員から多くの質問が出されました。
 私も「放課後児童健全育成事業」いわゆる学童保育の基準を定める条例や、新たに創設される0~2歳児を受け入れる小規模な保育施設などの基準を定める条例について、問題点を指摘し市の姿勢を質しました。
 そもそも消費税増税と抱き合わせの安上がりな待機児解消は、子どもの豊かな成長を保障する観点からではなく、経済対策が出発点ですので、新制度自体に反対です。しかし国で法が成立し、自治体の義務が発生すれば、より良い制度を作るために「反対」前提でない前向きな議論が必要です。
 ところが残念ながら、提案された議案は「国の基準どおり」という内容の、市民にとってわかりづらく市の姿勢が見えないものです。根拠となる国の基準が示された参照法令の条項番号だけを記載した引用方式(担当課の説明では「リンク条例」と呼ぶとのこと。)です。
 このような条例は、元の法令の条項番号がずれたら条例の改正が必要である反面、中身が変わっても条例改正は不必要で、改悪があっても自動的に変わってしまうという落とし穴があります。これでは議会も市民に責任が持てません。

 条例案の形式的な問題だけを取っても、とても賛成できません。保育・子育て政策の大改変に対する市の主体性・責任を示し、せめて「抜き書き」条例にすべきです。

 内容も、国の基準自体に不安がある部分を指摘しましたが、「国基準を守れば大丈夫」という考え方で賛成できません。

 採決では、委員長を除く9名中反対は私だけで、すべて委員会可決となりました。
 保育の後退を許さず、子どもと保護者の権利を守る制度をつくるために、長い闘いを始めなければなりません。