昨日、熊取町の煉瓦館で、反核・平和のつどい実行委員会主催の「平和ってなぁに」という特別企画がありました。「9条を抱きしめて」というDVDを鑑賞して、おしゃべりカフェと銘打っての感想や想いの交流というもの。
目的は、「核兵器廃絶・世界平和」をめざす私たちの運動を、若い世代に引き継ぐためのきっかけづくりというか、接点をもつために、ということだったのですが・・・。
ふたを開けてみると、参加者は私より人生の先輩とお見受けする方がほとんどで、「引き継ぐのは私たち!?」という年齢構成でした。
DVDは、ベトナム戦争帰還兵アレン・ネルソンさんの証言をもとに、体験の回想シーンは漫画で、彼の晩年の平和活動は実際の記録映像で構成されており、大変胸を打つ感動的なものです。
彼は、貧しさから海兵隊に志願して、ベトナム戦争に従軍させられ、最初は手柄をあげてお母さんに楽をさせてあげたいと思っていました。しかし戦場で非人間的な体験を積むことで、同じ人間同士が殺し合う戦争の野蛮さ、ベトナム人をさげすんで殺すことに罪の意識を持たない戦争というものに理不尽さや怒りさえ感じるようになるのです。
戦争で勝っても負けても、残るのは愛する者を失った悲しみや加害者に対する憎悪、そして実際に戦場で戦った兵士には、たとえ生きて帰ってもPTSDによる苦痛で人生を狂わされてしまう、ということを、ネルソンさんの体験は物語っています。
彼は帰還後、教師である友人の教え子たちの前で「人を殺した」ことを告白し、子どもたちが彼のその境遇を「かわいそう」だと泣いて受け入れてくれたことを契機に、自らの体験を証言する活動を始めます。
「暴力や力からは何も生まれない。」
そして日本に来ていた時、日本国憲法の「第9条」を知り、衝撃を受けたとのことです。「戦力と戦争を放棄する。」この崇高な理念に彼は感銘を受け、「もっと日本人はこのことに自信を持って!」と励ましてくれています。
折りしも「集団的自衛権行使容認」で武器を持って戦いに行くなんて、憲法9条の値打ちを否定したい人たちが躍起になっているときですから、このDVDをたくさんの人に観てもらって、「9条を抱きしめて」こそ未来があることをおおいに広げていきたいですね!
目的は、「核兵器廃絶・世界平和」をめざす私たちの運動を、若い世代に引き継ぐためのきっかけづくりというか、接点をもつために、ということだったのですが・・・。
ふたを開けてみると、参加者は私より人生の先輩とお見受けする方がほとんどで、「引き継ぐのは私たち!?」という年齢構成でした。
DVDは、ベトナム戦争帰還兵アレン・ネルソンさんの証言をもとに、体験の回想シーンは漫画で、彼の晩年の平和活動は実際の記録映像で構成されており、大変胸を打つ感動的なものです。
彼は、貧しさから海兵隊に志願して、ベトナム戦争に従軍させられ、最初は手柄をあげてお母さんに楽をさせてあげたいと思っていました。しかし戦場で非人間的な体験を積むことで、同じ人間同士が殺し合う戦争の野蛮さ、ベトナム人をさげすんで殺すことに罪の意識を持たない戦争というものに理不尽さや怒りさえ感じるようになるのです。
戦争で勝っても負けても、残るのは愛する者を失った悲しみや加害者に対する憎悪、そして実際に戦場で戦った兵士には、たとえ生きて帰ってもPTSDによる苦痛で人生を狂わされてしまう、ということを、ネルソンさんの体験は物語っています。
彼は帰還後、教師である友人の教え子たちの前で「人を殺した」ことを告白し、子どもたちが彼のその境遇を「かわいそう」だと泣いて受け入れてくれたことを契機に、自らの体験を証言する活動を始めます。
「暴力や力からは何も生まれない。」
そして日本に来ていた時、日本国憲法の「第9条」を知り、衝撃を受けたとのことです。「戦力と戦争を放棄する。」この崇高な理念に彼は感銘を受け、「もっと日本人はこのことに自信を持って!」と励ましてくれています。
折りしも「集団的自衛権行使容認」で武器を持って戦いに行くなんて、憲法9条の値打ちを否定したい人たちが躍起になっているときですから、このDVDをたくさんの人に観てもらって、「9条を抱きしめて」こそ未来があることをおおいに広げていきたいですね!