未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

アレン・ネルソンさんの伝言

2014-08-04 13:53:18 | 憲法
 昨日、熊取町の煉瓦館で、反核・平和のつどい実行委員会主催の「平和ってなぁに」という特別企画がありました。「9条を抱きしめて」というDVDを鑑賞して、おしゃべりカフェと銘打っての感想や想いの交流というもの。

 目的は、「核兵器廃絶・世界平和」をめざす私たちの運動を、若い世代に引き継ぐためのきっかけづくりというか、接点をもつために、ということだったのですが・・・。
 ふたを開けてみると、参加者は私より人生の先輩とお見受けする方がほとんどで、「引き継ぐのは私たち!?」という年齢構成でした。

 DVDは、ベトナム戦争帰還兵アレン・ネルソンさんの証言をもとに、体験の回想シーンは漫画で、彼の晩年の平和活動は実際の記録映像で構成されており、大変胸を打つ感動的なものです。
 彼は、貧しさから海兵隊に志願して、ベトナム戦争に従軍させられ、最初は手柄をあげてお母さんに楽をさせてあげたいと思っていました。しかし戦場で非人間的な体験を積むことで、同じ人間同士が殺し合う戦争の野蛮さ、ベトナム人をさげすんで殺すことに罪の意識を持たない戦争というものに理不尽さや怒りさえ感じるようになるのです。
 戦争で勝っても負けても、残るのは愛する者を失った悲しみや加害者に対する憎悪、そして実際に戦場で戦った兵士には、たとえ生きて帰ってもPTSDによる苦痛で人生を狂わされてしまう、ということを、ネルソンさんの体験は物語っています。

 彼は帰還後、教師である友人の教え子たちの前で「人を殺した」ことを告白し、子どもたちが彼のその境遇を「かわいそう」だと泣いて受け入れてくれたことを契機に、自らの体験を証言する活動を始めます。
 「暴力や力からは何も生まれない。」
 そして日本に来ていた時、日本国憲法の「第9条」を知り、衝撃を受けたとのことです。「戦力と戦争を放棄する。」この崇高な理念に彼は感銘を受け、「もっと日本人はこのことに自信を持って!」と励ましてくれています。

 折りしも「集団的自衛権行使容認」で武器を持って戦いに行くなんて、憲法9条の値打ちを否定したい人たちが躍起になっているときですから、このDVDをたくさんの人に観てもらって、「9条を抱きしめて」こそ未来があることをおおいに広げていきたいですね!

戦争しない国・日本を守るために

2014-06-28 23:54:32 | 憲法
 午前中は、熊取・泉佐野網の目平和行進が取り組まれ参加しました。被ばく50年の1995年から始まったというこのコース、今年で19年目。私は2年目くらいから毎年参加しています。

 夕方からはこの間毎日取り組んでいる「集団的自衛権」反対の宣伝行動に、高道議員と、アナウンサーをお願いしたFさんと3人で、市内を回りました。2時間ではとても全域は回りきれませんでしたが、7か所でスポット演説もし、「解釈で憲法九条をなくすことは許せません!」「平和守れの声をご一緒に!」と訴えました。
 街頭演説では、6月議会に提出したものの採択させることができなかった「集団的自衛権行使を容認する憲法解釈を行わないよう求める意見書」についても報告させていただきました。国政では安倍自公政権が数にモノを言わせて強行しようとしていますが、地方からは自民党・公明党も賛成してこの種の意見書や決議がたくさん上がっています。住民の声を聞けば当然の対応です。

 ここ泉佐野市では、公明党、元気未来の2会派が賛成してくれましたが、自民党、大阪維新の会、正道の会・泉新の会は反対。個人会派では、寺本、野口、国賀の各氏は賛成してくれましたが、中藤、大和屋、向江の各氏は反対でした。
 意見書案・決議案は、2会派以上の反対があると本会議に上程されないというルールになっています。全国で190もの地方議会から、反対や慎重審議を求めるという意見が上がっている情勢で、ここ泉佐野市から「勝手な憲法解釈で、戦争する国にするな」という想いを、意見書という形で発信できなかったことはひじょうに残念です。

 しかし民意を伝えることはほかにも方法があります。日本共産党が取り組んでいる「行使容認に反対する署名」へのご協力を含め、みなさんのお力添えをお願いします。
 平和を愛するみなさん、今こそ党派をこえて、力を合わせましょう!

憲法記念日

2013-05-04 06:55:34 | 憲法
 昨日は66年目の憲法記念日でした。

 午前中は予定どおり、宣伝カーを運行して「憲法宣伝」を行いました。流しのアナウンスはダウンロードしたもので、走っている途中で久々に「うるさい!」という罵声を受けました。山出という交差点で対向車からでした。「ちょっと音量大きいかな?」と思ったけど、少し落とすと小さすぎるような感じでしたので、やっぱり元どおりに。「こんな大変な時に、この特別な日に、宣伝しなくてどうするねん!」と思いながら、10時半、事務所前到着、そしてスポット宣伝。

 「96条改正」問題から入り、「そもそも憲法って?」というくだりで、「国家権力から国民を守るためのもの」で、「国民の側から国家権力を縛るためにあるもの」だから、「国会議員や公務員が守らなくてはいけない」ということをお話しさせていただきました。
 この場合の「守る」って、二通りの意味がありますね。「大事にして自由で安全な状態に保つ。」と、「内容に従って行動する。」とね。

 もうひとつ、「憲法を『守る』」ということは、「変えさせない」ということ。「野蛮な戦争国家」から足を洗った日本は、二度と「戦争する国」に戻ってはいけないのです。武力を使う「国際協力」なんてありえないし、武力を振りかざして脅しで「自衛」するなんて泥沼・自滅への入り口です。

 「改憲」への策動が勢いづくほど、ますます「日本国憲法」の値打ちを実感してもらえるような、そんな訴えが求められていると痛感します。


 午後は大阪市内で開かれた「憲法のつどい」に参加しました。神戸大学名誉教授の浦部法穂(うらべのりほ)先生の講演「『改憲』でこの国はどうなる?」を聞いて、「改憲の意味するもの」と「改憲論者がなぜ『安保』は変えようと言わないか」について、新たな視点を与えていただきました。たいへんわかりやすく腑に落ちるお話でしたので、追ってご報告します。

九条の会・シールアンケート

2013-04-10 10:53:53 | 憲法
 きのう9日は「九条宣伝」の日。午後6時から、九条の会泉佐野のみなさんと一緒に、泉佐野駅前で宣伝行動を繰り広げました。いつもはビラ配りと署名集めですが、きのうはそれらに加えて、初めてシールアンケート「憲法、変える?変えない?」に取り組みました。署名板に署名用紙の代わりに台紙を取り付け、「憲法」を「変える、変えない、わからない、どちらとも言えない」の4つの枠のどれかにシールを貼ってもらうというものです。

 「何、何?何やってるの?」と人だかりができるかと期待しました(^_^;)が、足早に通り過ぎる人がほとんどで、「なんだろう?」と見て通る人もなかなか立ち止まってもらえません。そこで高校生の集団に積極的に声をかけて、関心を惹き、「どう思う?シール貼って!」と言って協力してもらいました。

 

 電車が着くたびに帰宅を急ぐたくさんの人が降りてきて、それぞれの方向へ散っていきます。またこの駅から電車に乗って帰る人々が集まってきて、改札へと流れていく夕暮れ時。アンケートには「変えない」のところに大多数のシールが貼られました。「憲法」のことばに足を止めてくださったみなさんの中には、安倍政権のすすめる「憲法改正」に疑問・反対をはじめとする何らかのご意見をお持ちの方が大半だったのかもしれません。関心がないかのように見えた大多数の通過していった人たちにも、ビラを見たり訴えを聞いたりして、「憲法」について考えてくださるきっかけになったことを祈ります。


 

日本国憲法前文

2013-04-03 10:51:23 | 憲法
 起きたら雨が上がっていました。新婦人の産直米が届きました。原発事故前は福島のお米だったのですが、今は山形産のお米です。福島県の生産者さんたちが安心して出荷できるお米を作っていただける日が、一日も早く訪れてほしいです。でも、除染でどれだけの効果があるのか疑問ですし、それさえなかなか進んでいない現状に、現地の方々はどれほど悔しい想いをされていることでしょう。

 今日のしんぶん赤旗のこの記事(下の写真)を読んで、憲法前文の素晴らしさを改めて実感。新婦人で以前やっていた憲法の勉強会を、ぜひ再開したいとの想いを強くしました。この記事に書かれているのは「平和」についてですが、戦争していなくてもこんなに国民のいのち・くらしが脅かされているのが今の日本です。軍事力に頼る外交で何が得られるでしょう?過去の侵略戦争の反省・補償をきちんとして、憲法9条を生かしてこそ、国際社会で認められるはずです。軍事力を振りかざしては、逆効果に決まっています。

  

 原発事故による人体・環境への影響を、諸外国のみなさんが大変心配してくださっていますね。福島の子どもたちをこのまま、被ばくの心配な環境に住まわせてていいのでしょうか。
 健康の不安と背中合わせのくらしを強いているこの国に、憲法の精神は生かされていません。憲法を武器に、闘っていかなければ!そのためにも、何度でも憲法を学ばなければと思います。