風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

ケア

2013年11月20日 | 暮らし、日常



昨日、夫が最後にお世話になった病棟のスタッフさん一同からお手紙が届いた。
49日後にお手紙を書くという、それもプログラムの一環なのかもしれない。

それにしても、手書きの心の籠った文章に、思わず涙してしまった。
ちょうど緊張の糸が切れるこの時期に、残された者へのケアにまで気を配っていただいて有難いことだなと思わずにはいられない。


そして今日、友達から郵便が届いた。

その友達は、夫の葬儀の時私の手をしっかり握って
「大変だったね」と励ましてくれた人。

「来てくれたの?」という私の言葉に
「来っこで!」(来るにきまってるでしょ!という意味)と背中を撫でてくれた人。

それから一か月後、その友達の(元)旦那様が亡くなった。

夫の葬儀の時には友達の旦那様は入院中で、その大変さや辛さが分かっていたとのこと。
心に響く慰めに、私はどれだけ励まされたかわからない。


彼女は、私とはまた違った立場での葬儀から手続き片付けなど、大変だったことだろう。
香典返しにと、手作りのスエーデン刺繍のテーブルセンターを送ってくれた。
夫を亡くした者にしか分からない悲しみを共有できる大事な友となった。
コメント
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