先生が、レントゲンとCTの画像を見比べながら唸っている、、。
「う~~む、、、曇ってるなぁ、、ヨクナイなぁ、、、」
(だから、なんなんですか、それは~。早く教えて~~~!

一刻も早く病名を確認したい衝動と、永久に聞かずにいたい気持ちで心は揺れる。
でも、意を決して聞いてみた。
「その影は、肺がんですか?」
「いや、ハ・イ・エ・ン。肺がんは熱が出たりしないから」
(はぁぁぁ~~~



ホッとした私を見透かすように先生が、
「このまま放っておくと水がたまるんですよ!それにこの影の場所、胸膜とくっついてるでしょ、胸膜にまで炎症が広がったら、、、●×△*$%@*?!

「あ、ハイ、わ、わかりました、仕事はすぐには休めそうもありませんが、なるべく安静にしてますので、、」
病名を話すと、たいていの人は「大丈夫?無理しないで、、」と言ってくれる。
でも、まったくの無条件で体のことのみを心配してくれる人はそうはいないものだね、、。
「大丈夫?」の言葉の影には、仕事にきたす支障の懸念や日常生活上起こる不便さとか、予定変更による不満とかが見え隠れしている。
少しでも空いた時間は体を休めようと横になっていると、
「あれ、なにやってんの~」と夫。
「だから、ハイエンなんだってば、、、」
「ハイエン?誰が?どこが?へっ」みたいな、、、。
確かに肺炎て言われても、咳も鼻水も出ないし見た目じゃ分からないんだと思う。
頑張って仕事にも行くし、家事も食事もなるべく普通にしているしね、、、、。
まして、今まで寝込んだことなんてほとんどないから、元気で当たり前の存在。
な~~んかね、ほんと、、、冷たいもんですわ・・・
