
朝顔の蔓が、支柱を見つけて巻きついてきた。
種を蒔き、花を楽しむささやかな日常。
どこにでもある当たり前の風景。
しかし今、手放しでは寛げない、目に見えない不安、消えない胸の痞えがある。
ホットスポット。
毎日発表される空間放射線量値が、ビル屋上、地上から数十メートルも離れている事への疑問が各地で大きくなっている。
住民の要望により、もっと低い生活空間での数値を計りだした所もある。
子どもを持つ家庭が一番、不安に思っているのだ。
給食へさえも不安があり、給食辞退や弁当持参、水筒持参の子ども達もいるとのこと。
これからは、プールが始まる。
屋外のプールについて、”プールの水による危険は少ない”との見解が示されたとの事。
”えっ!!!ほんとに???”という感じ。
どんなに綺麗に掃除をしても、屋外のプールには雨も降り埃も飛んでくる。
ましてや、第一原発2号機の水蒸気を外へ拡散しようとしているこの時期に、空気中の放射線が雨に混ざって落ちる危険もある。
校庭等の放射線量を公開しない学校、給食の食材の産地の公開もされない。
生活空間の放射線量の測定も、今回一回限りという地域もあるという。
1~3号機は、メルトダウンしてメルトスルーして、次は最悪チャイナシンドロームかもしれない。
汚染水の貯蔵も追いつかないまま、各地の浄化槽の汚泥は高放射線量を出し、処理も出来ないまま。
国や自治体や教育現場に、危機感が感じられない。
住民や子を持つ家庭との、この温度差はいったい何なんだろう。。。