母の退院から一週間がたった。
退院したその日から、介護は始まる。
一週間のうち3日はディサービスに、他3日はヘルパーさんのお手伝いを得て自宅で過ごし、あと一日は家族のみ。
初めは3日もデイサービスなんて行ってくれるだろうかと心配していたが、色々なお膳立てをしながら何とかその気にさせている。
デイサービスに行き、母はこの年になり色々な事を初体験しているようだ。
先日は、ゲートボールをしたと言っていた。(椅子に座ったままの)
やったことないからと断ったらしいが、放ったボールが10点に入ったと帰宅して自慢げに話してくれた。
ぬりえもその一つ。
家に一人でいるときには、たとえ時間があってもぬりえなどしはしないだろう。
施設だからこそ、皆と同じように自分も塗り上げ完成させることが出来る。
90近い歳なので、はみ出たりはしているが、よく細かいところまで塗ることが出来たなぁと感心する。
ただ塗るだけではなく、アレンジまで入れていて面白い!
一番左端の赤の女性の髪型、てっぺんにお団子をつけているし、靴に紐の色まで付けたりして。
こんなことをしたり、入浴や昼食おやつまで取りながら時間を過ごさせてくれるディサービス、有り難い限りだ。
登校拒否ではないが、やはり行く気にさせる心の準備も必要だなと感じる。
まず前の日は、着て行く洋服を一緒に選んでやり、着替えや持ち物の中身の確認を一緒にすることで、気持ちも整うようだ。
歳をとると、人の手を借りなければ過ごせなくなるのだと、母を見ていてつくづく思う。
自分の準備も考えておかねばと、切に思うこの頃である・・・。