光文社新書から三浦展が出した「下流社会」がベストセラーになっている。 一億総中流といわれた社会が、グローバル経済や市場原理資本主義によって、分化し階層の固定化が始まったのは確かだろう。 階層は男性なら、ヤンエグ系を頂点に、LOHAS系、SPA系、フリーター系。 女性なら、ミリオネーゼから、お嬢様系、かまやつ系、ギャル系とクラスターに分類する。 少子高齢化社会の到来で、団塊の世代は、peak earning ageを迎え、年金ももらってなんとか比較的裕福な老後に逃げ切れる。 一方で、若者が定職につかない(就けない)、企業は正社員を採らないから、大学を出ても就職がない。 高卒以下だとさらに厳しい。 居住地や学校で子供のころから選別され始めているから、上流に上がるチャンスが減っている。昔は勉強して一流大学にいけば上に行けたが、国立大の学費も高くなった今では、親の経済力がないと塾や学校にも行けない。この本は、こうした現実への処方箋は提示していないが、年収300万円では結婚もできないような社会は是正しないといけないと言っている。
NHKも昨晩、「知っていますか、若者たちのこと」という特番をやっていた。これは、NHKにしては相当頑張っていて面白かった。 「ため」口しか利けない10代の顔グロのギャルは、「この番組は、若者を援助しようとか言っているが、何をしたいのか理解できない」と言っていた。 「仕事、仕事と仕事が一番大事のように言うが、一番大事なのは、「こころ」だろうが」とほえるキャップをかぶったアンちゃんもいた。 路上で漫画を芝居のように読んで、月10万の収入をやっと得ている30歳の男性もいた。 企業で働き家庭を持ち、安定した人生の軌道を進みつつある大人と、先が見えない不安の中にいる若者。このような世代間の相克は昔も存在はしたと思う。 泉谷しげるやワタミフーズの渡辺社長も出て、意見を交わしていた。
階層分化とか、国の若者の就職支援とか、余計なお世話だ、自分の責任だと言う若者もいるし、企業や組織の中での生存競争に耐えられない人もいる。 若者の中でも意見は分かれる。 若者が夢や希望を持てない社会ではいけない、と泉谷が言っているのはそのとおりで、それは大人が楽しそうでないから、希望があるように見えないから若者も希望を失っているのだ。 自分にあった仕事とか好きな事なんてわからないものだ、甘えてはいけないという大人側の言葉も真実だ。 天職を早くに見つけられるなんて人はそんなにいるわけがない。 家庭でも仕事場でも、他人とつながり協同することで充実した生活が送れることを、周りの人間が教えていくことが必要なのだと思う。このことは、番組に出ていた野球帽のアンちゃんや横浜市のカリスマ教育委員の人も言っていたことだ。 しかし、NHKとしてはこれまで考えられなかったような人も登場させて画期的に頑張った番組であったと思う。
NHKも昨晩、「知っていますか、若者たちのこと」という特番をやっていた。これは、NHKにしては相当頑張っていて面白かった。 「ため」口しか利けない10代の顔グロのギャルは、「この番組は、若者を援助しようとか言っているが、何をしたいのか理解できない」と言っていた。 「仕事、仕事と仕事が一番大事のように言うが、一番大事なのは、「こころ」だろうが」とほえるキャップをかぶったアンちゃんもいた。 路上で漫画を芝居のように読んで、月10万の収入をやっと得ている30歳の男性もいた。 企業で働き家庭を持ち、安定した人生の軌道を進みつつある大人と、先が見えない不安の中にいる若者。このような世代間の相克は昔も存在はしたと思う。 泉谷しげるやワタミフーズの渡辺社長も出て、意見を交わしていた。
階層分化とか、国の若者の就職支援とか、余計なお世話だ、自分の責任だと言う若者もいるし、企業や組織の中での生存競争に耐えられない人もいる。 若者の中でも意見は分かれる。 若者が夢や希望を持てない社会ではいけない、と泉谷が言っているのはそのとおりで、それは大人が楽しそうでないから、希望があるように見えないから若者も希望を失っているのだ。 自分にあった仕事とか好きな事なんてわからないものだ、甘えてはいけないという大人側の言葉も真実だ。 天職を早くに見つけられるなんて人はそんなにいるわけがない。 家庭でも仕事場でも、他人とつながり協同することで充実した生活が送れることを、周りの人間が教えていくことが必要なのだと思う。このことは、番組に出ていた野球帽のアンちゃんや横浜市のカリスマ教育委員の人も言っていたことだ。 しかし、NHKとしてはこれまで考えられなかったような人も登場させて画期的に頑張った番組であったと思う。