横山秀夫の「半落ち」が文庫版になったの買ってみた。3年ほど前の「ベストミステリー」とかに選ばれていたし、映画化もされた話題作なので読んだ人も多いと思うが、結構嵌ってしまった。 「半落ち」は、複数の登場人物が、章ごとにそれぞれの視点で物語を語りながら展開する手法をとっている。 警察という組織の中にいて、何十年も模範的な警視だった主人公が「妻殺し」を犯し、絶望の淵に追いやられてなお生きようとする秘密は . . . 本文を読む
奇しくも911に実施された衆院総選挙は、自民党のlandslide victoryに終わった。自民優勢、民主苦戦を大方が予想しただろうが、ここまでの自民の大勝利、民主の惨敗を誰が予期しただろうか。民意は、果たしてそこまで自民党を強く支持しているとは思えないし、民主がここまで低迷したことに危機感を覚えた人もいるはずだ。
選挙後に色々な分析や解説がTVや週刊誌などで行われているが、一般的に言われてい . . . 本文を読む
いよいよ明日になった。 NHKがゴールデンタイムに各党首の動きを特集していたのを今見たところだ。 元々、今年の国会審議の中心が郵政というところが、一昨年の道路公団民営化、昨年の年金改革に比べて、私のような都市部の市民にとってはピンと来ないテーマであったが、自民党内の造反で参院で法案が否決され、まさかの解散となって一挙に国民の注目を引くあたり、小泉ポピュリズム政治の面目躍如というべきか。 まず、郵政 . . . 本文を読む
鈴木秀美という日本人のチェリストが古楽器を用いて弾いたバッハの無伴奏チェロソナタ集を吉田秀和が紹介しているのを読んでCDを購入したのは、5-6年前であったろうか。archiveから出ている95年録音のCDは、1600年代のアマティー作の楽器の柔らかい音色と、軽快さと重厚さを併せ持った演奏でたちまち日曜の朝のBGMの定番となった。 多分これまで100回くらいは聞いただろうか。 その鈴木秀美が、青葉台 . . . 本文を読む