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江藤淳 「南州残影」 

2010-04-04 | 読書(芸術、文学、歴史)
江藤淳が亡くなってから、既に10年余りがたつ。 1999年7月、前年11月に最愛の伴侶である慶子夫人を亡くし、「妻と私」という佳品を残した後の自死は、もちろん少なからぬ驚きをもって迎えられた。 とはいえ、批評家や知識人が社会の中心にいて世論を牽引する時代は既に過去のものであり、その死は比較的早く忘却されていった印象がある。 間もなく扉を開いた21世紀は、インターネットによる情報通信革命が世界のフラット化を促進し、 9・11テロがアフガン、イラク両戦争を引き起こし、EUの統合とBRICsの台頭が世界の多極化を現出し、めまぐるしい変化の渦中に人々を否応なく巻き込んだ。  . . . 本文を読む
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