昨年末に発足した安倍政権は、デフレ対策を最優先課題に掲げ、量的緩和やインフレターゲットを日銀に迫り、一か月余りで1ドルは78円から92円、ユーロ は120円台まで値上がりし、一挙に大幅な円安に転じた。 円高是正の効果が早くも輸出産業の業績にも表れ、株価も1万1000円台まで上昇した。 アメ リカ市場の回復、ユーロ金融危機の小康状態が、円安の環境を既に用意していたとはいえ、「マラソンを100m走のペースで走っている」と霞が関が評すると いうその果敢な行動、情報発信が成果を生んだことは評価してよいだろう。 . . . 本文を読む