レンタル落ちのDVDが安かったので11本買ってきた。
ほとんどが古い時代のフランス映画。
念の為に、記録面を調べてみると、やけにきれい過ぎる。
と言うことは、どうも、レンタルで置いていても商売にならないので放出したみたいだ。
その中から、まずは、アヴァンギャルド映画として有名な『詩人の血』(ジャン・コクトー監督、1930年)を観てみた。
作品自体は、4話で構成されていて、
第1章「傷を負った手 もしくは詩人の傷跡」
絵画の制作にはげむ画家。
彼は女性の顔を描いている。
が、ふと画布から目を離すと、描かれた口が呼吸をし始める。
画家はびっくりして、思わずそれを手で擦って掻き消すと、いつしかその口は彼の手のひらに移ってしまう。
詩人はその口をどうにかしようとして、女性の彫像の顔に移す。
第2章「壁に耳はあるのか」
すると彫像は語り出し、彼に、鏡の中に飛び込めと言う。
詩人が飛び込むと、異常な熱気に包まれたホテルの世界へと行き着く。
彼は、その各戸のドアの鍵穴を覗き・・・
そして、第3章「雪合戦」。
第4章「聖体の冒とく」、と続く。
物語は、ストーリーを無視して、断片的なイメージらしきものを次々と繋いでいく。
当時の究極の表現方法を駆使した実験映画。
まさしくの前衛映画である。
この作品は、ジャン・コクトーの映画監督としてのデビュー作である。
これを観ると、コクトーが多才な芸術家であったことがよくわかり、そればかりでなく、知らずうちに“コクトーの世界”へと誘われていく。
そこでは、詩の世界が広がっていく。
「映画による詩」
コクトーにとっては、映画もひとつの思想の表現手段だった、と納得した。
ほとんどが古い時代のフランス映画。
念の為に、記録面を調べてみると、やけにきれい過ぎる。
と言うことは、どうも、レンタルで置いていても商売にならないので放出したみたいだ。
その中から、まずは、アヴァンギャルド映画として有名な『詩人の血』(ジャン・コクトー監督、1930年)を観てみた。
作品自体は、4話で構成されていて、
第1章「傷を負った手 もしくは詩人の傷跡」
絵画の制作にはげむ画家。
彼は女性の顔を描いている。
が、ふと画布から目を離すと、描かれた口が呼吸をし始める。
画家はびっくりして、思わずそれを手で擦って掻き消すと、いつしかその口は彼の手のひらに移ってしまう。
詩人はその口をどうにかしようとして、女性の彫像の顔に移す。
第2章「壁に耳はあるのか」
すると彫像は語り出し、彼に、鏡の中に飛び込めと言う。
詩人が飛び込むと、異常な熱気に包まれたホテルの世界へと行き着く。
彼は、その各戸のドアの鍵穴を覗き・・・
そして、第3章「雪合戦」。
第4章「聖体の冒とく」、と続く。
物語は、ストーリーを無視して、断片的なイメージらしきものを次々と繋いでいく。
当時の究極の表現方法を駆使した実験映画。
まさしくの前衛映画である。
この作品は、ジャン・コクトーの映画監督としてのデビュー作である。
これを観ると、コクトーが多才な芸術家であったことがよくわかり、そればかりでなく、知らずうちに“コクトーの世界”へと誘われていく。
そこでは、詩の世界が広がっていく。
「映画による詩」
コクトーにとっては、映画もひとつの思想の表現手段だった、と納得した。