先週の土~日曜日にかけては、この地方でも春一番が吹き、4~5月の暖かさとなりましたが、今週はまた一転して冬の季節に逆戻りです。特に花粉症の方には非常につらい季節ですね。
このところ、野鳥園に持ち込まれた傷病鳥で外傷的な症状は見受けられないが、たぶんエサをとることができなくて体力的に弱ったフクロウやコミミズクがありました。最初は非常に警戒をして警戒音を発し、与えられたエサをまったく食べません。しかし、2~3日すると与えられたエサはすべて食べてしまい、元気に飛ぶ様子も観察できましたので放鳥することとしました。あまり長期間保護をしておりますと、自らエサを探す努力もしなくなり、人になれてしまいまうことが野鳥には一番良くない結果です。
このブログを見ている方でそういった状況(野鳥が地面にうずくまっている状況)に遭遇した場合は、すぐに保護してはいけません。(一般の人は許可なく野鳥を保護することはできません。)まず、よく観察をしてみてください。本当にエサが食べられなくて弱っていてもある程度、飛べる個体が多いので自ら移動していくはずです。やはり、自然の中で生きている野鳥は、人間が手を出さず自然に任せておくことが一番の方策だと思います。
さて、本日第9回探鳥会を実施したところ、予定人数を超える30名の参加者がありました。保護地内の池にはミサゴ、上空にはトビ、ノスリ、チュウヒといった猛禽類のオンパレードでした。相変わらず、園内の2ヶ所の池にはカモ類がいない状況ですが、夕方になるとごく少数の個体のカモが飛来してきます。そろそろ、北に帰る準備でしょうか?
平成21年2月22日に観察できた野鳥
カワウ、マガモ、アオサギ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、オオタカ、ケリ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、メジロ、カワラヒワ、カワセミ、スズメ、オオジュリン、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト以上28種