花紅柳緑~院長のブログ

京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。

謹んで考えた事

2022-03-26 | 日記・エッセイ
女帝を巡る討議は町医者風情の想像が到底及ぶところでないが、老婆心ながら懸念申し上げるのが御相手となる配偶者候補である。組織構造の頂点に位する最重要構成要員である天照大神の様な御方を、気高い淑女に仕える騎士(ナイト)の如く、威厳と矜持をもって御支えする責務を全うせねばならない。その様な殿方でなければ公私に渡り多大な御苦労をお抱えになるのは必定である。

ところで、かつて某保険会社の《働く男女のお財布事情とホンネに関する調査2017》調査結果で、「妻より収入が少ないのはいやだと思う」が男性の50%を占めていた。ちなみに「夫より収入が多いのはいやだと思う」は女性の30%であった。夫婦間の収入差などを遥かに超えた絶対的格差に対し、もしルサンチマンで腐り果てる殿方や、逆に承認欲求からマウントに突っ走る殿方であれば、先の配偶者候補としては全く不適である。もっとも御相手として挙がる殿方は一般的な男性諸兄とは器量も気構も異なるのだろうが。


三月 ひなまつり│芹沢銈介:「装幀図案集 第一集/表紙十二ヶ月」,吾八, 1971