先の新潟への学会旅行にて、数年ぶりにホテルの朝食バイキングを堪能した。その場で調理しテーブルまで運んでくださるオムレツあり、和食、洋食から中華にわたり提供される種類が豊富である。普段の朝食でこれだけの品数を揃えることは不可能で、何よりも上げ膳据え膳の贅沢な朝食が有難い。早朝開始のモーニングセミナーの為に早起きしたが、朝食会場入り口は既に長蛇の列であった。
考えるまでもなく、食養生を含む生活養生の御高説を垂れる漢方医が自ら不養生では格好がつかない。その昔、中医学の講義で御教示頂いた食事に関する格言を改めて反芻した。
早食好、中食飽、晚食少。早食像公主、午食像国王、夜食像乞丐。
朝は皇女の如く、量は多くなくとも良質で栄養あるものを食べる。
昼は皇帝の如く、持粱歯肥で腹一杯になる様に食べる。
夜は〇〇の如く、あたかも貧しい様に少量の食淡にとどめる。
*《卒都婆小町》「これなる乞丐人、おことの腰かけたるは忝くも佛體色相の卒都婆にてはなきか。」