2013-0110-man0841
万葉短歌0841 うぐひすの0770
うぐひすの 音聞くなへに 梅の花
我家の園に 咲きて散る見ゆ 高氏老
0770 万葉短歌0841 ShuC107 2013-0110-man0841
□うぐひすの おときくなへに うめのはな
わぎへのそのに さきてちるみゆ
○高氏老(かうじの おゆ)=原文では、「対馬目高氏老」。読下しでは、「対馬目(つしまのさくゎん) 高氏老」。「対馬目 対馬国の四等官。対馬は壱岐とともに下国で、守一人、目一人が定員。<目>は少初位上相当官。」「未詳。天平十七年十月頃、雅楽寮少允正六位上であった、高向村主老(たかむこのすぐり おゆ)か(…)。『続日本紀』天平勝宝二年(750)四月の条にも、正六位上高向村主老に外従五位下を授けた記事がある。」
【編者注】「梅花歌卅二 并序」の第二十七首。
【訓注】[真名仮名全対応]うぐひす(于遇比須)。音聞く(おときく=於登企久)。梅の花(うめのはな=烏梅能波奈)。我家の園(わぎへのその=和企弊能曽能)。咲きて散る見ゆ(さきてちるみゆ=佐伎弖知流美由)。