万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3723 あしひきの3460

2020年09月20日 | 万葉短歌

2020-0920-man3723
万葉短歌3723 あしひきの3460

あしひきの 山道越えむと する君を
心に持ちて 安けくもなし  狭野弟上娘子

3460     万葉短歌3723 ShuH257 2020-0920-man3723

□あしひきの やまぢこえむと するきみを
  こころにもちて やすけくもなし
〇狭野弟上娘子(さのの おとかみの をとめ)=東宮主蔵監督(しゅぞうげん)蔵部(くらべ)の女嬬(にょじゅ。下級女官)。なお万葉集目録との齟齬に留意。(依拠本要旨)。
【編者注】中臣宅守(なかとみの やかもり)越前配流関連歌六十三首(3723~3785)の第1首。巻十五の後半(中臣宅守越前配流関連歌群)は、悲別歌群8首、贈答歌群48首、独詠歌群7首の三部構成。悲別歌群8首(3723~3730)の第1首。女。
【訓注】あしひきの(安之比奇能)。する君(するきみ=須流君)。心(こころ=許々呂)。
【編者注-中臣宅守】原文は中臣朝臣(あそみ)宅守。「従四位下中臣朝臣東人(04-0515)の七男。天平12年(740)の初め頃勅勘によって越前(福井県)武生に配流、のち、天平宝字7年(763)1月9日、従六位上より従五位下、翌年9月恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱に与(くみ)して除名された。」