2020-0923-man3726
万葉短歌3726 このころは3463
このころは 恋ひつつもあらむ 玉櫛笥
明けてをちより すべなかるべし 狭野弟上娘子
3463 万葉短歌3726 ShuH257 2020-0923-man3726
□このころは こひつつもあらむ たまくしげ
あけてをちより すべなかるべし
〇狭野弟上娘子(さのの おとかみの をとめ)=3723番歌参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第4首、悲別歌群8首(3723~3730)の第4首。女。左注に、「右四首狭野弟上娘子作歌」。
【訓注】このころは(己能許呂波)[宅守配流直前の数日間]。玉櫛笥(たまくしげ=多麻久之気)[「<明く>の枕詞」。02-0093玉匣 覆乎安美 開而行者(たまくしげ おほふをやすみ あけていなば)、04-0591玉匣 開阿気津跡(たまくしげ ひらきあげつと)、09-1693玉匣 開巻惜(たまくしげ あけまくをしき)、など]。をち(乎知)[「彼方、以後」]。狭野弟上娘子(「<狭野>は大地名、<弟上>は小地名で出身地を示すのであろう」。相当現在地は未詳)。