チャレンジする私のために

自分の人生...
夢で終わらせるか、チャレンジしてみるか...
ピアノを再開してピアニストになるまでの軌跡

Jazzとの出合い

2005-06-22 | 音楽
「Jazzってよく分からない...難しい...」
私がJazzに対して初めて抱いた感想はこうでした...

高校の部活動---当時、部のOB数名が頻繁に指導に来て下さる環境だったのですが、中でも初代部長だった方はかつてプロのJazzトランペッターとして活躍していた方で、指導はもちろん楽曲の提供もして下さっていました
文化祭や定期演奏会などでは、J-Popsやアレンジもの(例えば、八木節やさくらさくらのロック調)を取り入れたり、幅広いジャンルの曲に対応する中、Jazzアレンジものだけは、部員全員が苦手意識を持っていました

「違う、違う...そういうノリじゃないんだよ...」

クラシックやポップスやロックには馴染みがあっても、Jazzには馴染みが無い...馴染めない...求められている事が理解出来ないし、「1stTrumpet Solo アドリブ16小節」と指示があるだけで譜面の無い部分が存在する譜面に動揺を隠せない...
すべてが難しく感じられ、一般的に言われるような「Jazzは高尚な音楽だ(私には無理)」という印象を最後まで拭い去る事が出来ませんでした---

そんなJazzに対するトラウマを潜在的に抱え、「もう音楽はやらない」という決心で、ただ気軽に音楽を聞くということさえ無意識に避けながら生きていた私に思いがけない転機がやってきました
それは、今の夫と出会ったことです...

夫は、結婚パーティーで、知り合いのJazzバンドを入れるという企画を提案してきました
「楽器」とか「バンド」とか「Jazz」というものにすごく憧れを持っていたようで、私の過去の部活の話に興味を示したかと思うと、私が封印してきたトランペットを手にしたがりました
その頃は、ほんの少し音が出せるようになっていたという状態でした

「ええ喜んで。でも、どうせなら一緒に演奏しましょうよ!」

演奏を依頼したつもりだったのに、私達の企画はどういう訳か「新郎新婦参加一夜限りのなんちゃってJazzライブ企画」に変わっていったのでした...
Nica's Dream、Chiken、Isn't She Lovely?、Just The Way You Areの4曲。知っている曲を含んでいるとは言え、全て耳コピーして譜面をおこすところからのスタート.....今、考えても、譜面の読めない夫がよくあそこまで頑張ったものだと思います...しかも初ステージです!
誰にも秘密に、パーティーの最後にいきなり始めるという演出も効果的で、そのライブは大歓声とあたたかな拍手の中、大成功に終わったのでした

これをきっかけに、一気にJazzへの興味が膨らむ夫と、まだどこかで自分にブレーキをかけ続ける私...この頃はまだ、再び音楽を始める事になろうとは想像さえしていませんでした...
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