以前、TBSで放映されていたドラマ「新参者」の劇場版です。
物語は…
ナイフで刺された一人の男性が
東京日本橋・翼のある麒麟像の下で
力尽きて倒れるシーンから始まります。
その事件を巡って
被害者の家族と容疑者にされた男性の恋人が
愛する者の知らざる1面を知ることになります。
刑事の問いかけに
何も答えられない被害者の娘は
「わたしたちお父さんのこと何もしらなかった」
と涙し、
最初はきっぱり恋人が殺人など犯すはずがないと
言っていた彼女も、様々な状況証拠がつきつけられ
それでも、あなたは彼が殺人を犯さないと言い切れるのかと
尋ねられ、「わかりません。」
と泣きじゃくる…。
私たちは、どんな大切な人であっても
相手の全てを知っているわけではなく
仮に何かの犯罪に巻き込まれたときに
自分の大切な人がどうしてそんな行動をとったのかを
説明することなどできないものです。
謎が解き明かされたとき、衝撃の事実が…
(どんな結末かはご自身の目でお確かめください。)
映画の中で主人公加賀刑事は言います。
「間違って覚えた公式では正しい答えは導きだせない。」
と…。
愛する者、大切な者を守るためには
目先のことに捉われず、正しい選択で事を成さなければ
本当の意味で守ることはなどできないのです。
判断に迷ったとき、その答えは本当に正しいのかどうか
今、このときの利益のためだけでなく
将来のことまで考えて答えを出すことの大切さを
説いた作品だったと思います。