とりあえず参考まで
まあ、普通ならタイトルホルダーの馬券はほぼ確実だろうが・・・ディープボンドがあの事態だから少し気になる
春の中山開催も後半戦に突入。土曜のメインに日経賞(25日、GⅡ、芝2500メートル)が行われる。1着馬に天皇賞・春(4月30日、京都、GⅠ、芝3200メートル)への優先出走権が与えられる重要前哨戦。昨年はこのレースを制したタイトルホルダーが勢いそのままに本番も制覇。今年も必見のレースだ。
そのタイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡5歳)が今年もここから始動する。2番人気に支持された前走の有馬記念は押してハナに立ってマイペースの逃げに持ち込んだが、ラスト1ハロンを切ったあたりでずるずると後退してしまい、9着に終わった。いつもなら勝負どころで後続を突き放し、直線でさらに差を広げるのがこの馬の勝ちパターンだが、凱旋門賞の疲れが残っていたのだろう。昨年より2キロ重い59キロを背負うが、GⅡなら今年も主役は譲れない。
アスクビクターモア(美浦・田村康仁厩舎、牡4歳)は昨年、3冠を皆勤。皐月賞5着、日本ダービー3着と着順を上げると、最後の菊花賞をレコードで制した。その後は有馬記念に参戦するプランもあったが、自重して休養。2月下旬に美浦トレセンに帰厩後は順調に乗り込まれており、1週前追い切りではWコース単走で5ハロン65秒2、ラスト1ハロン11秒4を計時。田村調教師は「立ち上げから順調に余裕を持ってこられたし、さらに進化してきた」と話しており、休養を挟んでさらなる成長を遂げたようだ。中山は【3・1・0・1】と好相性で、舞台に不足はない。
昨年の3着馬ヒートオンビート(栗東・友道康夫厩舎、牡6歳)は今年こそ念願の重賞タイトル奪取なるか。これまで22戦して掲示板を外したのはわずか2度のみと、条件を問わず抜群の安定感を誇る。休み明けも問題ないタイプで、ここも上位争いが期待できる。
ボッケリーニ(栗東・池江泰寿厩舎、牡7歳)は昨年の2着馬で、3着のヒートオンビート同様に上がり3ハロン最速タイの脚を使って、タイトルホルダーをクビ差まで追い詰めた。近2走はGⅠの壁にはね返されているが、4戦して3、2、1、2着と全て馬券圏内を確保しているGⅡなら見直せる。
ライラック(美浦・相沢郁厩舎、牝4歳)は重馬場のエリザベス女王杯で12番人気ながら同着の2着に激走し、波乱を演出した。牡馬の古馬との対戦は初めてだが、斤量54キロは大きな魅力。フェアリーS1着、紫苑S3着の実績が示す通り中山は問題なく、距離さえこなせば面白い一頭だ。