百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

この花、な~に?

2006-06-15 20:55:56 | 農業
先日、畑で仕事をしていると、「すみませーん!」と道の方から人の声が。「すみませーん、そのきれいな花は、何の花ですか?」と女性が大きな声で尋ねている。あたりを見渡すと、やっぱり、僕だけ・・・。花って・・・何のこと・・・。そういえば、引き忘れている○○○○の花が、何本か咲いている。そういえば、結構きれいなものだ。背筋を伸ばし、あらためて花を見つめる。
人参といえば、セリ科だから、小さな花が、写真のようにかたまって咲く。でも普通の圃場では、人参達はこんな姿になるまで畑の中に残ってはいません。だってこんな状態になると(所謂、“とう立ち”なので)決して美味しくはないし、ただの収穫忘れで、百姓としては圃場の管理が出来ていないということになり、当然、百姓失格だからです。
でも、失格者がいうのも何ですが、こういうことであらためて花の美しさを再確認出来たことは大きな収穫?!と思っている幸せ者の私でした。

日本の農業の課題・・・その2)後継者不足の解消!!

2006-06-15 00:46:01 | 農業
後継者の育成に関しては、
・楽しい農業のススメ・・・楽しく農業をおこなう。楽しんで農業をおこなう。決して難しいことではなく、農業は間口が広く、様々なアプローチが可能。その中で自分に合った農業を捜すことが大切。キャリア、キャラクター、思考、感覚、環境等十分踏まえて。自分自身が楽しくないと決して後継者達もいきいきしてこない(「農業は私の時代で終わりです、決して息子には跡を継がせたくない…」って良く聞きますが)。
・定年帰農・・・2,007年は団塊の世代が、いよいよ定年を迎える最初の年。帰農か就農か、趣味か、体力づくりか、暇つぶしか等々、わかりませんが、いろいろな角度で、いろいろなアプローチが出来るのが農業。楽しみながら・・・でも植物を育てるということはかわいがるばかりではなく、それぞれの特徴(性格)を理解して、共生する気持ちが大切、またそれらを“食”せる喜びを感じることが基本。 
・食農教育・・・食を常に身近な農業から感じ取れるような社会が大切。好きなものだけを食べる現代の“食”の風土は、こども達を生活習慣病に陥れるだけではなく、“食”を生活の核(コア)から外し、食の中に豊かさを求めない文化の薄っぺらさを感じ危惧する。農水や厚生労働・文部科学省等から、またまた縦割りの“食育”が語られているが、“食育”とは生活であり、文化であり、まさに『生きる』であることに、そろそろ気づくべき。
等が考えられ、それらひとつひとつを確実に実施し、実行し、少しずつカタチに出来る体質づくりが、必要になってきている。