「医食同源」の考えに基づき、病気の予防等に寄与する食品という意味から『機能性食品』が最近、よく話題に登っています。
“食”自体が、栄養や美味しさから健康(病気予防を含む)へ関心が向けられてきているわけですが、機能性食品自身は、厚生労働省が認可する特定保健用食品(特保)とは異なり、健康食品、栄養補助食品などと同様で企業が機能性食品であると表明すればよいだけのようです。※「特保」は、生理的機能や保健機能について有効性や安全性を科学的に証明した成分を含んでいる商品を個別商品ごとに厚生労働省が認可しています。
「機能性食品」という言葉は、日本が提唱したものです。今や欧米など世界中で関心がもたれているようで、工業試験場や県農業総合研究センターでは地場の特産品の中に「体に良い成分」がどれほど含まれているか探索していると聞きます。
でも、よく考えてみると、しっかり“食”をしていれば、そんなことは考えなくっても良かったのではないか・・・と思ったりもします。“食”を少しないがしろにしていたり、私達百姓も“食物”の本質を見失い、少しでも収量を増やし、少しでも短い期間で、と効率と効果ばかり、まるで工業社会のように農業を考え過ぎた結果、以前のような栄養価のある農作物が少なくなり、今度は「機能性」というコトバに本末転倒の本来から持つ食物の価値を見失う可能性すら感じます。「機能性食品」が悪いのではなく、もう一度しっかり、ゆっくり“食”を考える時期が来ているということではないでしょうか。
“食”自体が、栄養や美味しさから健康(病気予防を含む)へ関心が向けられてきているわけですが、機能性食品自身は、厚生労働省が認可する特定保健用食品(特保)とは異なり、健康食品、栄養補助食品などと同様で企業が機能性食品であると表明すればよいだけのようです。※「特保」は、生理的機能や保健機能について有効性や安全性を科学的に証明した成分を含んでいる商品を個別商品ごとに厚生労働省が認可しています。
「機能性食品」という言葉は、日本が提唱したものです。今や欧米など世界中で関心がもたれているようで、工業試験場や県農業総合研究センターでは地場の特産品の中に「体に良い成分」がどれほど含まれているか探索していると聞きます。
でも、よく考えてみると、しっかり“食”をしていれば、そんなことは考えなくっても良かったのではないか・・・と思ったりもします。“食”を少しないがしろにしていたり、私達百姓も“食物”の本質を見失い、少しでも収量を増やし、少しでも短い期間で、と効率と効果ばかり、まるで工業社会のように農業を考え過ぎた結果、以前のような栄養価のある農作物が少なくなり、今度は「機能性」というコトバに本末転倒の本来から持つ食物の価値を見失う可能性すら感じます。「機能性食品」が悪いのではなく、もう一度しっかり、ゆっくり“食”を考える時期が来ているということではないでしょうか。