百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

2006 琵琶湖塾 第四回 開催される!!

2006-10-04 23:51:27 | 環境
講師に高野孟(インサイダー編集長)氏を迎え、生憎の雨の中ではあったが第四回琵琶湖塾は無事に開催された。
高野氏というと結構、反アメリカ、左翼?!・・・的なイメージの強いジャーナリストではあるが、実は『農的生活のススメ』も唱えられており、実生活でも田舎暮らしを目指しておられる。今日は安倍政権について田原塾長との熱い議論が主な内容になるのかナァと思っていたところ、講演の主のテーマを『土のある生活』に絞り込まれ、『いきいきとして多様性のある、しなやかな国家づくり』(安倍政権のいう「美しい日本」では良くわからん・・・ので)のためには・地方分権の必要性や・人間が住めなくなりつつある東京の実態・直面している食の危機について整理して考える必要があり、○中央からの配分ではなく、地方の自立がまずは大切!○大都会の崩れたバランスを個を優先せずに取り戻す必要があり、○それぞれ個々(企業等)を問題視するのではなく、大量の流通システムという大きな社会的な仕組みに錯誤があることをしっかり理解し、現状の“すべてがお金で買える”⇒“お金がないと何も出来ない”という貧しい?!状況にいち早く気づき、まずは土をいじり、自分で何かを育ててみよう(ベランダのプランターのパセリからでもいいので)! 農業は自然破壊だという人がいるが、人類は生誕以来、環境を壊して生きている。但し、戦前の日本は共生を図り、あくまでも循環していく中でその限度をわきまえていた。“土”+“生命”+“食”(土と共に、他の動植物の命の尊さを理解し、それらを日々食して生きることを大切に思う気持ちが大切!!)の結びつきが人間の本来の姿であり、それが“美しい日本”(高野氏の考える美しい日本は、おそらく幻風景を里山においておられるような気がする)づくりに繋がっていくのではないか。それも決して上からの押し付けではなく、個々の人たちが望む姿として と結ばれ、大変意義深い講演内容だった。