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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

イタリアの食に未来をみつける?!

2007-04-16 23:17:13 | 料理
北イタリアの田舎ブラに本部を置くスローフード協会は、言わずと知れた国際団体で、以下の3つを指針に掲げている。
1. 消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
2. 質のよい素材を提供する小生産者を守る。
3. 子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
なるほど、この協会は、この指針からもわかるように、単なる流行や思いつき、商業主義に侵されていない協会であることがよくわかる。
イタリアには、何故、スタバもコンビニもシャッター通りもないのか?
気軽に入れる立食中心の店であり、時にケーキ屋やジェラート屋、タバコ屋、トトカルチョ屋、コンビニにも変身する事が出来るというバールというお店とは何か?そのお店は、単にお酒を提供するカウンターバーでもないらしいし、喫茶店とも少し違うという。お客さんの細かいオーダーに対応したコーヒー(エスプレッソ)や軽食ならほぼ何にでも提供でき、おまけにお酒におつまみでも別に構わないという。そんなバールは、人口5800万の国内に、個人経営の店を中心に155609軒も存在している(2006年現在)という、つまり372名に1店舗存在する計算になる。そして、イタリア人の98%がバールを利用し、外食費のうち約1/3をそこに投じているという。
そんなバールは、イタリアの象徴、また、食の標準化(スタバ化、マクドナルド化)に対抗する最後の砦、そして地域地域の古くて新しい食のあり方をみつめる今後の試金石であるような気がしてならない。