○日本はこれからどういう国を目指すのか?
戦後の高度成長以降、成熟期に入ったといわれ久しいが、未だに成熟社会到来の社会的システムが整備されていない現状では、少子高齢化にともなう社会保障の再整備が早急な課題となっている。しかしまだまだ成長という神話に幻想を抱いている我々がいる。
本当に、経済成長は必要なのか。お金では決してお腹はふくれない。お金があっても食糧が手に入らない時代や住むことが出来る環境(光や緑に包まれた大地の中で)が維持できない時代がもうそこまで来ているのでは・・・。
○農業は国にとって、国土にとってどういう役割を果たすのか??
「国内総生産(GDP)の1・5%しか占めていない一次産業を守るためにかなりの部分が犠牲になっている」と外相がいったというが、農業をはじめとする一次産業を他の産業と同様に考えて良いものなのだろうか。鉄鋼や電気や自動車とは異なる産業としての意味合いはないのか。国は一次産業をただ単なる産業としてではなく、国民の“生命”を守る国土保全や食糧確保の意味合い、また地域文化やそれぞれの国民の健康管理に至るまで二次や三次産業との違いを明らかにして、今一度整理する必要はないのか。やはり新しい豊かな社会づくりの根幹に“農”(一次産業全体)位置づけ再構築する必要がありそうだ。
○貿易の自由化は我々に(他国の方々も含め)何をもたらすのか(何をもたらしたのか)?グローバリズムは既に終焉を迎えているのではないか??
自由貿易、規制緩和でみんなはどれほど幸せに近づいたか(自国だけではなく、関連する他国も含めて)。
環境の危機、エネルギーの危機、食糧の危機等、それぞれを世界的な規模に拡大したのはグローバリゼーションの幻想によるものなのではなかったのか。一握りの資本家が世界を牛耳るための手先になっているのではないか。
○農家はどういう農を目指すのか?
ただ単に価格を下げて対抗するのか、更なる質の向上を目指すのか、弛まぬ技術の向上と地域の食文化の融合を目指すのか、そして消費者とのネットワークの形成を目指し持続可能な社会の基盤づくりを模索するのか。
今後の農業は、おそらくベースを有機農業(無農薬・無化学肥料で環境負荷が少ない農業)に大きく転換し、地域密着での差別化を図らざるを得なくなるだろう。その際には、何故みんなで環境保全型の農業に取り組むのか。国民は有機農業に何を求めるのかについてもしっかり議論しておく必要がある。
そうはいっても、安易な保護主義を唱えているわけではない。
まずは、日本はどういう国を目指し、その中で農業をどう位置づけるのかを明確にする必要がある。
そして、貿易の自由化もいいが、農業は国土を支え、国民の食を支える農を、新しい豊かな社会づくりの根幹に位置づける必要がある。そして国民は大地の恵みに感謝し、一方農家は切磋琢磨する中で、消費者に支持される農畜産物の育成に努める必要がある。支える仕組みは必要だが、特段補助金が必要なわけではなく、地域に密着したローカリゼーションが地域を救い、国を支えるのではないか。今までのような安易な国益のみを守る為の保護政策ではなく、国際的な社会の各国のエゴを超えて、世界の人々と共に協力し合い、智恵を出し合い、共に新たな世界のあり方を模索するべく、新しい保護主義のあり方を今の日本は他国に先んじて考える必要があるのではと思う。
戦後の高度成長以降、成熟期に入ったといわれ久しいが、未だに成熟社会到来の社会的システムが整備されていない現状では、少子高齢化にともなう社会保障の再整備が早急な課題となっている。しかしまだまだ成長という神話に幻想を抱いている我々がいる。
本当に、経済成長は必要なのか。お金では決してお腹はふくれない。お金があっても食糧が手に入らない時代や住むことが出来る環境(光や緑に包まれた大地の中で)が維持できない時代がもうそこまで来ているのでは・・・。
○農業は国にとって、国土にとってどういう役割を果たすのか??
「国内総生産(GDP)の1・5%しか占めていない一次産業を守るためにかなりの部分が犠牲になっている」と外相がいったというが、農業をはじめとする一次産業を他の産業と同様に考えて良いものなのだろうか。鉄鋼や電気や自動車とは異なる産業としての意味合いはないのか。国は一次産業をただ単なる産業としてではなく、国民の“生命”を守る国土保全や食糧確保の意味合い、また地域文化やそれぞれの国民の健康管理に至るまで二次や三次産業との違いを明らかにして、今一度整理する必要はないのか。やはり新しい豊かな社会づくりの根幹に“農”(一次産業全体)位置づけ再構築する必要がありそうだ。
○貿易の自由化は我々に(他国の方々も含め)何をもたらすのか(何をもたらしたのか)?グローバリズムは既に終焉を迎えているのではないか??
自由貿易、規制緩和でみんなはどれほど幸せに近づいたか(自国だけではなく、関連する他国も含めて)。
環境の危機、エネルギーの危機、食糧の危機等、それぞれを世界的な規模に拡大したのはグローバリゼーションの幻想によるものなのではなかったのか。一握りの資本家が世界を牛耳るための手先になっているのではないか。
○農家はどういう農を目指すのか?
ただ単に価格を下げて対抗するのか、更なる質の向上を目指すのか、弛まぬ技術の向上と地域の食文化の融合を目指すのか、そして消費者とのネットワークの形成を目指し持続可能な社会の基盤づくりを模索するのか。
今後の農業は、おそらくベースを有機農業(無農薬・無化学肥料で環境負荷が少ない農業)に大きく転換し、地域密着での差別化を図らざるを得なくなるだろう。その際には、何故みんなで環境保全型の農業に取り組むのか。国民は有機農業に何を求めるのかについてもしっかり議論しておく必要がある。
そうはいっても、安易な保護主義を唱えているわけではない。
まずは、日本はどういう国を目指し、その中で農業をどう位置づけるのかを明確にする必要がある。
そして、貿易の自由化もいいが、農業は国土を支え、国民の食を支える農を、新しい豊かな社会づくりの根幹に位置づける必要がある。そして国民は大地の恵みに感謝し、一方農家は切磋琢磨する中で、消費者に支持される農畜産物の育成に努める必要がある。支える仕組みは必要だが、特段補助金が必要なわけではなく、地域に密着したローカリゼーションが地域を救い、国を支えるのではないか。今までのような安易な国益のみを守る為の保護政策ではなく、国際的な社会の各国のエゴを超えて、世界の人々と共に協力し合い、智恵を出し合い、共に新たな世界のあり方を模索するべく、新しい保護主義のあり方を今の日本は他国に先んじて考える必要があるのではと思う。